報道資料
令和5年7月7日
河川の陸閘の管理・運用に関する調査
<結果に基づく勧告>
<背景>
豪雨等が激甚化・頻発化する中で、河川の陸閘が適切に閉鎖できずに浸水する事案が各地で発生しています。また、東日本大震災では、海岸の陸閘において操作員が多数犠牲となり、国土交通省は海岸の陸閘について、操作員の安全確保のために必要な措置をガイドラインで明記するなどの措置を講じています。
今回、河川の陸閘についても、現場の操作員が安全に安心して操作に従事できるよう、管理・運用を適切に行う上での課題等を明らかにするため、河川の陸閘110基の状況を調査しました。
<調査結果>
◯ 運用ルールにおいて操作員の安全を確保するために必要な規定が明確でないケースが多数
◯ 地域での利用状況を踏まえた陸閘の廃止等の検討が行われていない事例
などがみられました。
<勧告>
このため、操作を安全にできない場合には閉鎖が未完了でも避難を優先することなどを運用ルールで明確化することや、第三者への損害について、操作員に重大な過失がない限り、河川管理者が責任を負うことを基本として、運用ルールで明確化すること、陸閘の利用状況等を踏まえ廃止等を検討することなどが、河川管理者により推進されるよう、国土交通省に求めました(総務大臣から国土交通大臣に勧告)。
※ 調査を担当した管区行政評価局ホームページにおいて、各管内で見られた事例等を紹介しています。
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