中国総合通信局は、令和元年6月27日、サテライトキャンパス広島(広島市中区)において中国情報通信懇談会(会長:苅田 知英(中国経済連合会会長))等との共催により、「5G利活用セミナー」を開催しました。
本セミナーは定員120名で開催予定でしたが、ICT関連企業、放送事業者、経済団体、大学、地方自治体、個人などから定員を超える多くの申し込みをいただき、178名の方が参加されました。
概要は、以下のとおりです。
講演1
「第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望」
総務省総合通信基盤局電波部移動通信課長 荻原 直彦 氏
講演2
「5Gのリアルと未来」
株式会社NTTドコモ執行役員5Gイノベーション推進室長 中村 武宏 氏
講演3
「デジタル革新の利用場面と5G 〜 エンタメの5Gがある生活、インフラの5Gが支える社会 〜」
富士通株式会社戦略企画本部プリンシパルエンジニア 中村 隆治 氏
講演1では、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課長 荻原 直彦 氏より、総務省の5Gに関する施策や、他国の5G事業に関する進捗状況について解説いただくとともに、多数同時接続・超高速・低遅延と言ったキーワードごとに5Gで変わる社会について事例を挙げながら5Gの必要性を説明いただきました。
また、6月25日に発表されたSociety5.0を支える「ICTインフラ地域展開マスタープラン」についても、今後の取り組みについて講演いただきました。
講演2では、株式会社NTTドコモ執行役員5Gイノベーション推進室長 中村 武宏 氏より、NTTドコモとしての5Gサービス展開イメージや、サービス提供にあたって、オープンパートナープログラムを活用した新たな利用シーン創出とそれに伴う新規ビジネスの創出等、5Gを社会のインフラとして提供した先の企業戦略について講演をいただきました。
講演3では、5Gを活用する立場として富士通株式会社戦略企画本部プリンシパルエンジニア 中村 隆治 氏より、これまでの富士通株式会社の取り組みとこれからの5G社会での取り組み、技術開発について、「デジタル革新」をキーワードに講演をいただきました。
全ての講演に共通して、5Gは周波数が高くなる関係上、現在広く整備されている4Gインフラが5Gの面的な展開のベースになるため、今後の5Gの展開において多くの進展が見込まれる反面、サービスとしては4Gにも対応することが望ましく、4Gを十分に活用する必要があるとの説明がありました。
中国総合通信局では、引き続き条件不利地域のエリア整備(4G)や5Gの整備に関する支援、利活用の推進に取り組んでまいります。
開会挨拶
中国総合通信局長 長塩 義樹
講演1
総務省総合通信基盤局電波部
移動通信課長 荻原 直彦 氏
講演2
株式会社NTTドコモ執行役員5G
イノベーション推進室長 中村 武宏 氏
講演3
富士通株式会社戦略企画本部
プリンシパルエンジニア 中村 隆治 氏
セミナー会場の様子
閉会挨拶
中国情報通信懇談会
電波利用促進部会 部会長 斎 礼 氏