議事の模様

1.開催主催者挨拶

総務省北陸総合通信局 浅見局長より、本検討会発足の経緯説明・挨拶が行われた。

2.開催趣旨及び開催要綱の確認

事務局より本検討会の開催趣旨(資料1PDF)及び要綱(資料2PDF)について説明があり、承認された。

3.座長の選出,副座長の指名

検討会運営のため、委員による座長の互選が行われた。立候補者はなく、事務局より、堀俊和委員を推薦。全会一致で承認された。
座長の指名により、三原一郎委員が副座長に選出された。

4.調査検討事項及び審議予定の確認

検討項目及びスケジュール(案)等について審議がされた。
具体的な項目は次のとおりである。

(1)ブロードバンド化の現状

(2)ブロードバンドサービスに対するニーズ

(3)無線アクセスシステムに求められる機能、仕様

(4)地形、集落等の規模に応じたモデルシステムとその有効性

(5)周波数の有効利用

(6)制度(補助金適化法、電波法等)面に於ける課題

(7)運営主体及び採算性

(8)公共アプリケーション等への活用

(9)通信試験

 「地域公共ネットワーク」を利用し、ブロードバンド空白地域へサービスを無線で提供する「無線アクセスシステム」の実現に向け、同システムに必要な機能・仕様、採算性等を明らかにするため、4回の会合及び通信試験を経て、平成19年3月までに報告書を纏めることが承認された。

 また、A委員より無線利用における情報漏洩に関する質問があった。事務局から、セキュリティにおいては有線以上に懸念すべきであり、今後の検討会において市場動向を整理することになった。

5.ワイヤレスブロードバンド推進に向けた制度化の取り組みについて

  表題について資料4PDFに基づき総務省総合通信基盤局から説明を受けた。

6.無線アクセス技術の現状と展望について

5GHz帯無線LANを利用したアクセスシステムの現状と展望について資料5PDFに基づき、秋谷信幸委員(パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社)から説明を受けた。

座 長   無線アンテナからの到達距離は、最大で5kmですか。
秋谷委員 その通りです。6Mbps程度の実効スピードとなります。

事務局A 802.11a仕様で到達距離を実現したのは、送信出力とアンテナだけでしょうか。その他にシステム上で対応されたのですか。
秋谷委員 送信出力とアンテナだけで実現しました。

B委員   広島市廿日市で約400世帯をカバーしたとありますが、一つのアクセスポイントでどれ程の世帯数を収容できるのですか。
秋谷委員 128世帯を収容可能です。しかしながら、多くの人がアクセスすると、実効帯域は狭くなります。

C委員  アンテナの指向性は変えられるのですか。
秋谷委員 指向性は変えられません。最初の仕様で決定してしまいます。

事務局B 一つのアクセスポイントあたり128加入者までとのことですが、使用しているユーザからスピードが遅いといったクレームはありませんか。
秋谷委員 実際のネットワーク構築では、一つのアクセスポイントあたりの収容数は40加入者で設計しています。これまでに、スピードが落ちたといったクレームはありません。

7.現状調査の実施について

  表題について、資料6PDFに基づき現状調査計画に関し説明後、承認を得た。アンケート調査票の内容については、調査6項目を踏まえて事務局で調査票(案)を作成、6月中に委員へ配送し委員からの意見等を反映し作成することとなった。

8.通信試験の概要について

  表題について、資料7PDFに基づき事務局から試験概要の素案(実施期間・試験フィールド・実施方法・公開試験)に関し説明があり、委員の意見等は、メールにて回収、次回の検討会にて発表・提案となった。

9.無線アクセスを活用したアプリケーションについて

  表題について、資料8PDFに基づき事務局から説明があった。今後、事務局で、提出されたアイディアを絞込み、次回の検討会において、公開通信試験で利用するアプリケーションとして提案することとなった。なお、コメントはメールで受け付ける。

10.その他

今回、不使用の資料について事務局から説明。
次回第2回検討会は、8月28日(月)14時または9月6日(水)14時のいずれかで開催することとした。

以上

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