議事の模様

1.開会挨拶

 議事に入る前に、事務局より技術試験が当初11月から1月末日まで予定していたが、暖冬の影響により「降雪・積雪」時のデータを十分に収集出来なかったことから、試験期間を2月末日まで延長するとともに、その結果については、最終報告書案(次回の会合で審議)に盛り込む旨の説明が行われた。

2.第2回会合議事録の承認

 事務局より「第2回会合議事録」(資料-1)について内容確認・提案が行われ、全会一致で承認された。

3.報告書(案)について

 事務局より、ブロードバンド空白地域解消のための無線アクセスシステムの調査検討会に関する報告書(案)について説明があった。
なお、各委員の意見を報告書に十分反映させるため、報告書(案)全体の内容の検討と併せ、各章ごとに担当委員を指定し、担当する章の内容について御意見をいただきたい旨の提案があり、全会一致で承認された。

(主な内容)
第1章
 調査検討に至った背景や、わが国及び北陸地域のブロードバンド化の現状と課題、ブロードバンド空白地域が抱える課題の解決策の一つとして推進されているワイヤレスブロードバンド政策、無線アクセス技術の現状と展望を取りまとめた。

第2章
 ブロードバンド空白地域に対する自治体の意識や解消に向けた取組状況を把握するため、北陸管内の自治体に対しアンケート調査を実施するとともに、アンケート結果から、自治体が求めるシステム要求を把握し、無線アクセスシステムに求められる機能や仕様について明確にした。
 また、技術試験のモデル地域選定と検証システムの構成概要及び構築に要した経費等について取りまとめた。

第3章
 技術試験概要、通信試験内容(公開通信試験を含む)及び本試験結果及び評価分析内容について取りまとめた。

第4章
 小松市全域へのブロードバンドサービスの展開及び今後の技術的課題(セキュリティ、電波法、電気通信事業法、その他制度的課題等)と方策(空白地域解消に向けた3パーターンの組み合わせによる解消方策や実施に向けた諸課題に対する方策等)について取りまとめた。

【主な補強意見等】
 事務局より、システムの構築経費に係る箇所の補足として、本技術試験に使用した無線装置等は、レンタルにて調達を行ったため、報告書記載の装置単価は、「同程度の性能を有する一般的な機器を使用した場合の価格である」旨記載する旨補足した。
 A委員より、システムの構築経費はイニシャルコストが記載されているが、ランニングコストも記載できないかという意見があったが、ランニングコストは世帯加入率や無線中継装置一台あたりの収容世帯数など各種の前提条件により大きく変動することから、数値として算出することは困難であるため、報告書には必要なランニングコストの項目を記載する旨事務局より説明があった。
 B委員より、モデル地域へ展開した場合の想定負担金額に関する加入率と中継装置の関係性等について、前提条件の考え方を見直した方が良いのではという意見が出され、内容の見直しを行う旨の回答があった。

 座長より、スループットについて、目標値(計算値)に対して測定値が低いことの原因について質問があり、事務局からは正確な原因特定は難しいが、モニター宅の建築材による電波遮蔽効果や親局とモニター宅との位置関係が影響している可能性が考えられるとの説明があった。

 その他、報告書全体を通じて、表現の訂正や補強の意見を頂いた。

4.技術試験の結果について

 事務局より、前述したとおり、本技術試験において降雪時のデータが1月末まで取得出来ず2月末まで延長している旨説明があった。
 今回の内容は、2月1日及び2日に実施した技術試験の結果を取りまとめたものであり、資料3−1に基づき説明が行われた。
 なお、2月末までに降雪が無かった場合は、本説明資料の内容で最終報告書案(次回の会合で審議)に盛り込む旨、事務局より説明があった。

【主な補強意見等】 
 C委員より積雪と降雪の違いについて明確にしたほうが良いとの提案を受け、事務局より報告書に明記する旨の回答があった。

5.技術試験モニターアンケートの結果について

 事務局より、昨年11月から本年1月末までの期間、検証試験システムの通信エリア内において、技術試験モニターとして御協力いただいた20世帯に対して実施したアンケート調査の結果について説明が行われた。
 その結果から、対象世帯の9割では、毎日、もしくは週に数日利用しており、インターネット接続サービスの満足度に対しては7割の世帯が「満足」と回答しており、8割以上の世帯が継続提供を強く望んでいることがわかった。
 また、モニター宅に機器の撤去に伺った際、継続提供を望む声やブロードバンドの提供を早期に実現してほしいという声が複数見受けられたことが補足として報告された。

6.その他

 事務局より、今回質疑・提案等を受けた件以外の提案については、3月5日までに連絡をいただければ、次回検討会(3月15日)までに意見を反映した報告書案を送付させていただく旨の周知が行われた。
 次回第4回検討会は、平成19年3月15日(木)開催する提案を受け、委員全会一致で承認を受けた。

                                      
以 上

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