ラジオ放送の概要

中波(AM)放送

 526.5kHzから1606.5kHzまでの周波数を使用して音声その他の音響を送る放送です。(放送法第2条、電波法施行規則第2条)
 中波放送は、大正14年(1925年)3月に開始されたわが国最初の放送メディアです。
 関東管内においては、現在、NHKが総合放送及び教育放送を実施しているほか、民間放送事業者7社が放送を行っています。
 

短波放送

 3MHzから30MHzまでの周波数を使用して音声その他の音響を送る放送です。(電波法施行規則第2条)
 短波放送は、国内放送が昭和29年に民間放送が開始されて以来、民間放送事業者1社により放送が行われています。
 また、国際放送は、昭和10年に放送を開始して以来、終戦後の一時期は、放送が中断されたが、昭和27年にNHKにより再開され、現在もNHKにより「ラジオ日本」(Radio Japan)の名称で世界各国に向けた放送が行われています。

超短波(FM)放送

 30MHz以上の周波数を使用して音声その他の音響を送る放送です。(放送法第2条、電波法施行規則第2条)
わが国では、昭和32年にモノラル放送が、昭和38年にステレオ放送が開始されました。
 FM放送は、混信が少なく雑音もないことから音楽番組に適した放送として広く親しまれています。
 現在、関東管内においては、NHK及び放送大学学園のほか、民間放送事業者9社が音楽番組を中心とした放送を行っています。
 なお、このうち1社は、日本人が海外の文化等を理解すること及び国内に在住する外国人が日本の文化等を理解することに役立つ放送を外国語で提供する放送を行っています。

 また、平成27年から一部のAM放送事業者が災害対策及び難聴対策として、FMによる補完放送を開始しています。

コミュニティ放送

 市町村等の一部の地域において、コミュニティ、行政、福祉医療及び地域経済産業情報等の地域に密着した情報を提供する放送として平成4年1月に制度化されました。
 コミュニティ放送は、FM放送用の電波により行われるので、一般家庭のFMラジオやカーステレオで受信することができます。
 東日本大震災を教訓にラジオの存在が見直され、非常災害時における住民に対して必要な情報を正確かつ迅速に提供するツールとして重要性が高まっています。

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