近畿総合通信局は、近畿情報通信協議会の協力により、「近畿ローカル5G推進フォーラム」第5回会合をオンラインにより開催しました。(近畿情報通信協議会公式YouTubeチャンネルにおいて、同時ライブ配信・後日の期間限定公開も実施。)
本会合では、ローカル5G導入のきっかけに繋げることを目的とし、近畿で実施予定の令和3年度総務省開発実証案件や既に実証事業に取り組まれている案件の紹介を行いました。
まず、令和3年度総務省「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」の近畿予定案件の紹介として、西日本電信電話株式会社 ビジネス営業本部 エンタープライズビジネス営業部 公共営業部門 省庁ビジネス推進担当 真砂 陽一 氏から、大阪の夢洲コンテナターミナルでの業務の遠隔操作等についての講演がありました。電波障害が発生したり、構内配線がしづらい港湾において、ローカル5Gを活用することで、課題であった荷役時間の長期化やコンテナターミナルのゲート前渋滞の改善を図ることができる旨の説明がありました。
2つめの近畿予定案件として、奈良県三郷町 総務部 まちづくり推進課 主任 寺林 秀明 氏、パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社 パブリックシステム事業本部 システム開発本部 統括 三好 経夫 氏から、スマートシティにおける移動体搭載カメラ・AI画像認識による見守りについての講演がありました。移動体に見守りカメラを搭載し、リアルタイムかつ高精細な映像の無線通信とAI顔認証・画像認識技術を融合することで、従来の固定カメラの課題であった設置場所の映像しか確認できないという問題を解決し、より高度な見守りシステムを実現できる旨をお話しいただきました。
最後に、近畿で実施されている実証事業として、兵庫県 情報戦略監 赤澤 茂 氏から、ローカル5Gを活用したスポーツ分野での課題解決について講演いただきました。高精細カメラやAI診断での遠隔コーチングや、観戦システムをローカル5Gで実現することによって、コロナ禍において「密」を避ける観点で制約を受けているスポーツ指導、スポーツ観戦の新たな形態となりうる旨の説明がありました。
各講演終了後には、三瓶座長や原田座長代理をはじめ、フォーラムの構成員と講演者の間で活発な質疑応答がされ、より理解を深めることができた会合となりました。
なお、本会合の説明資料は、当局ホームページに掲載しておりますので、ご興味のある方は、是非ご参照ください。
座長:三瓶政一 氏
YouTubeライブ配信の様子