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「サイバーセキュリティ・カフェin但馬」を開催(2022.1.18)

2022年1月28日 掲載

 関西サイバーセキュリティ・ネットワーク(関西SEC-net)事務局(※)は、1月18日(火)、兵庫県豊岡市内において、中小企業・団体などを対象としたサイバーセキュリティ対策について、素朴な疑問を気軽に相談できる座談会とサイバー攻撃の現状や必要な対策について、分かりやすく説明する講演を組み合わせた「サイバーセキュリティ・カフェin但馬」を開催しました。

 講演では2名の講師をお招きし、まず、「無線技術とサイバーセキュリティ」と題し、福知山公立大学 情報学部准教授 衣川 昌宏 氏より、漏えい電磁波と情報漏えい、安全にワイヤレス機器を利用するための注意点に関して講演いただきました。電子機器から放射されている電磁波の様子や会場内での2.4GHz帯の発射状況をリアルに示していただき、攻撃者が何を端緒に情報を読み取ろうとしているか、またその対応策について解説いただきました。

写真:福知山公立大学 情報学部准教授 衣川 昌宏 氏
福知山公立大学 情報学部准教授
衣川 昌宏 氏

 

  次に、「経営レベルで考える最低限知っておくべきサイバーセキュリティ(DXにおけるサイバーリスクとゼロトラストネットワーク)」と題し、グローバルセキュリティエキスパート株式会社 取締役西日本支社支社長 三木 剛 氏より、最近のサイバー攻撃の傾向・背景からサイバー攻撃の状況が変化していることや、ICT・テレワーク利用拡大によりセキュリティ対策の方向性を変えていかなければならない点などについて解説いただきました。

写真:グローバルセキュリティエキスパート株式会社 取締役西日本支社支社長 三木 剛 氏
グローバルセキュリティエキスパート株式会社
 取締役西日本支社支社長 三木 剛 氏

 

  最後に、福知山公立大学 情報学部教授 倉本 到 氏をモデレーターに迎え、講演いただいた講師の方2名をパネリストに、「みなさんの質問や疑問にお答えします!」として座談会を行いました。

  倉本氏の軽妙なトークにより、事前に頂戴した質問−スマホのセキュリティ・ランサムウェア・経営層へのアプローチ・必要なコストなど−に対して講演内容や直近のセキュリティインシデントの実例を交えながら深掘りし、分かりやすく解説・回答いただき、情報セキュリティ対策は、ほかのリスクマネジメント−例えば新型コロナウイルスへの対応−も応用できるので、学習を深めていただきたい旨まとめられました。

写真:福知山公立大学 情報学部教授 倉本 到 氏
福知山公立大学 情報学部教授
倉本 到 氏

 

 今回のカフェでは、地元企業・自治体の方を中心に会場・オンラインにて計38名の参加者があり、座談会では素朴でありつつも身近で切実な疑問が出され、サイバーセキュリティの状況がめまぐるしく変化する中において、参加者の関心の高さがうかがえました。

 近畿総合通信局は、今後も、関西SEC-netの活動に取り組み、他の関係機関と連携して、地域のサイバーセキュリティ対策の周知・啓発に取り組んでいきます。

※関西サイバーセキュリティ・ネットワーク(関西SEC-net):近畿総合通信局、近畿経済産業局、一般財団法人関西情報センターを共同事務局として、産学官等が連携し、関西におけるサイバーセキュリティの重要性についての認識の醸成及び情報交換の活性化を図るとともに、サイバーセキュリティの向上に資する人材の発掘・育成の円滑化を進めます。

連絡先

近畿総合通信局 サイバーセキュリティ室/情報通信部 情報通信連携推進課
電話:06−6942−8623

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