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奈良県十津川村との協同防災訓練を実施(2022.11.24〜11.25)
−南海トラフ地震等の大規模災害においても必要な情報を確実に伝達するために−

2023年1月17日 掲載

 近畿総合通信局は、奈良県十津川村と協同で、令和4年11月24日(木)〜25日(金)の二日間にわたり、南海トラフ地震等の大規模災害に備えるために必要な情報伝達手段の確保について考えるきっかけとなることを目的として、防災訓練を実施しました。
 本訓練では陸路による都市部からのアクセスが限定される山間地域において、災害により被災地への支援機器の地上搬送ルートが途絶した場合を想定し、空路による災害対策用の移動通信機器等(以下「移動通信機器等」という。)の搬送手順の確認と支援機材及び人員の搬送訓練のほか、搬送先の役場職員や地域住民等を対象に移動通信機器等の操作体験訓練等を行いました。
 本訓練に先立ち、防衛省陸上自衛隊中部方面隊第3師団との協定に基づくヘリコプターによる空路搬送訓練として、十津川中学校校庭におけるヘリコプター着陸対応(着陸マークの表示等)や、支援機材の積み降ろし訓練等を行いました。
 訓練初日は、十津川村役場において職員を対象とした無線機器(簡易無線機、ICTユニット、衛星携帯電話)の操作体験を行いました。

ヘリコプターの着陸準備から搬送機器等の積み降ろし模様
十津川村役場職員への通信機器操作説明・体験模様

 二日目は二部構成で訓練を実施しました。第一部では、空路搬送の着陸ポイントとしてご協力をいただいた十津川中学校の全校生徒を対象に、授業の一環として電波の仕組みや暮らしに欠かせない無線通信についてわかりやすく説明した後、移動通信機器等の操作体験を行いました。第二部では、地域の消防団や総代等を対象に、第一部で実施した説明や操作体験に加え、LPガス式発電機を二人一組で操作する発電体験を行いました。

十津川村中学校生への通信機器操作説明・体験模様
十津川村民(消防団員、総代等)への通信機器操作説明・体験模様
十津川村民への発電機操作説明・体験模様

 二日間の訓練を通じて、災害に対する事前の備えとして、必要な情報を確実に伝達するための通信手段の確保の重要性を改めて認識していただく契機になったと実感しました。
 近畿総合通信局は、今回の訓練を踏まえ、被災地での通信サービスの早期復旧のための支援が確実に実行できるよう引き続き関係機関と連携し、防災減災の取組を進めてまいります。

<参考>
・災害に備えた情報伝達手段確保に係る取り組み(近畿総合通信局の取り組み)
 https://www.soumu.go.jp/soutsu/kinki/safety/bousai.html

連絡先

近畿総合通信局 防災対策推進室
電話:06-6942-8504

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