近畿総合通信局は、近畿地方非常通信協議会及び近畿情報通信協議会とともに、2023年6月7日（水）に大阪市内で、防災情報通信セミナー2023を開催しました。本セミナーでは、地方公共団体の防災業務担当者等を対象に、最前線で対応にあたる市町村の災害対応のDX化や情報の受け手である住民向けのアプリ等の普及に向けた取組等についてわかりやすく紹介するとともに、発災時に有効な最新の防災情報伝達システムや各種防災機器の展示会を同時開催しました。
講演会では、国立研究開発法人防災科学技術研究所 主任研究員 鈴木 進吾氏から、「市町村における災害対応のDX化」と題して、災害の大規模化・複雑化が進み、自治体ごとに独自の対応を行う従来の災害対応の在り方について見直しが迫られている今、災害対応業務の標準化を図ることで、自治体等間の円滑な応援・受援を実現し、個々の自治体の対応能力を超えた広域的な災害等に対しても、迅速に連携のとれた対応ができる仕組みを構築する必要があるとご講演いただきました。講演会には、地方公共団体や通信関連企業などから90名にご参加いただきました。
国立研究開発法人防災科学技術研究所
主任研究員 鈴木 進吾氏
会場の模様
また、展示会では、企業5社が各種の防災関連機器や情報伝達システムを展示し、参加者から多くの関心を集めました。
近畿総合通信局は、今後とも関係機関と連携して、災害発生時の情報伝達や防災・減災の整備に資する情報提供に取り組んでまいります。
