近畿総合通信局は、和歌山県すさみ町と協同で、2023年5月24日（水）〜25日（木）の2日間にわたり、南海トラフ地震等の大規模災害に備えるために必要な情報伝達手段の確保について考えるきっかけとなることを目的として、防災訓練を実施しました。
本訓練では陸路による都市部からのアクセスが限定される海岸地域において、災害により被災地への災害対策用支援機器の地上搬送ルートが途絶した場合を想定し、1日目は陸上自衛隊中部方面隊第3師団との協定に基づくヘリコプターによる空路搬送訓練として、すさみ町総合運動公園におけるヘリコプター着陸対応や、支援機材の積み降ろしを行い、その後、ヘリコプター着陸場所から防災拠点等への陸路搬送訓練、移動通信機器等の設置訓練を行いました。
2日目は役場職員や地域住民を対象に、移動通信機器等及び国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT）で研究開発された災害に強いメッシュネットワークシステム「NerveNet（ナーブネット）」を用いた通信訓練や、役場職員等を対象に、LPガス式発電機を二人一組で操作する発電体験を行いました。
通信訓練を行う役場職員
発電体験の模様
2日間の訓練を通じて、災害に対する事前の備えとして、必要な情報を確実に伝達するための通信手段の確保の重要性を改めて認識していただく契機になったと実感しました。
近畿総合通信局は、今回の訓練を踏まえ、被災地での通信サービスの早期復旧のための支援が確実に実行できるよう引き続き関係機関と連携し、防災減災の取組を進めてまいります。
