近畿総合通信局は、2023年9月8日(金)に大阪市内で、近畿地域の医療機関における電波利用推進協議会の令和5年度第1回会合を開催しました。
この協議会は、2017年9月に設立され、一般社団法人日本病院会 副会長 大道 道大氏を座長とし、各府県の病院協会、臨床工学技士会及び、看護協会並びに、通信事業者、医療機器メーカ、近畿厚生局、及び近畿総合通信局で構成しており、医療機関での電波利用拡大に伴って発生するトラブルの原因や対応方法に関する情報提供、電波管理を担う人材育成支援など、医療関係者等に向けた周知・啓発活動を行っています。
今回の会合では、佐賀大学 理工学部 数理・情報部門 教授 花田 英輔氏にお越しいただき、｢医療現場で安心・安全に電波を利用するための導入手法とその管理｣と題して、病院で広く使われている無線LANや医用テレメータといった電波利用機器の利用について、現状や問題点、トラブル事例やその原因を紹介いただき、それら各種トラブルに対して、管理・協力体制などの対策をまとめた、医療機関において安心・安全に電波を利用するための｢手引き｣や、病院に医用テレメータを導入する際の正しい電磁環境には、アンテナの適正な配置や配線ルートの確保など、事前の設計・施工といった建築段階からの配慮が必要であるということをまとめた｢建築ガイドライン｣を解説いただきました。
また、講演に引き続き、今後の活動として、医療機関の要望に応じて個別に専門家を派遣し、課題解決を図るハンズオン支援を進めていくことを確認して会合を終えました。
近畿総合通信局は、今後も医療機関において安心・安全に電波を利用できるよう、医療関係者等に向けた周知・啓発活動に取り組んでまいります。
