受信アンテナについて

  • 共聴施設の受信アンテナは、同じUHFの電波を受けるのですが、施設の立地条件等により、いろいろな規格のアンテナが使用されています。受信特性 を良くするために受信チャンネルを狭く限定したアンテナの場合、新たに追加された地上デジタルテレビ放送のチャンネルを受信するには、かえって都合が悪い 場合もあり、このような場合にアンテナの追加が必要となります
  • 図のように仙台親局の放送波を例にとると、地上アナログテレビ放送チャンネルはUHF帯の中ほどに位置しており、地上デジタルテレビ放送チャンネルは、UHF帯の低い周波数帯から並んでいます。
  • 従来からUHFの全帯域をカバーするオールバンド型のアンテナ(全帯域をカバーするため受信性能がそれほど必要とされない地域で設置されています。)を使用している施設では、地上デジタルテレビ放送受信用のアンテナを追加する必要はありません。
  • また、UHF帯を大きく2つに分けたタイプのアンテナ(受信特性は中程度となります。)の場合、ULM型を使用していれば13chから34chまでが全てカバーされているので追加の必要がありません。
  • 一方、UHF帯を3つの帯域に分けてあるタイプのアンテナ(受信帯域を絞るため受信性能が高くなります。 )の場合は、32ch、34chのアナログ波受信に都合の良いにUM型が使われている可能性があります。その場合は、31ch以下のチャンネルである地上 デジタルテレビ放送を受信する特性はかえって劣化してしまいますので、良好な受信に不都合となる場合は、新たにアンテナを追加する必要があります。
  • 電波の弱い地域では、受信性能を上げるために、地上アナログテレビ放送の受信チャンネルに的を絞ったアンテナが取り付けられている場合が多く、地上デジタルテレビ放送用の受信アンテナを追加するケースが多く見られます。
  • このように、地上アナログテレビ放送チャンネルと地上デジタルテレビ放送チャンネルが大きく離れている場合は、新たに地上デジタルテレビ放送用の 受信アンテナが必要となりますが、現在では、地上デジタルテレビ放送用の受信アンテナを追加する場合は、「オールバンド型」を設置することが趨勢となって おり、その際に地上アナログテレビ放送用の受信アンテナと交換する場合もあります。

ページトップへ戻る