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「メタバースへの期待と今後の課題」に関する講演会を開催

令和5年5月18日

 東北総合通信局(局長:蜩 智)は、東北情報通信懇談会と共催で、5月9日(火)、仙台市の江陽グランドホテルにおいて、「メタバースへの期待と今後の課題」と題して、学習院大学 法学部 小塚 荘一郎教授による講演会を開催しました。

 講演の冒頭、メタバースには物理的な制約を乗り越える力があり、新たな経済圏やコミュニケーションを生み出す可能性がある点にふれられ、次にメタバースの使用例として、現実空間の物体・状況を仮想空間上に表現する「デジタルツイン」という技術を使った工事現場のシミュレーションや、国土交通省が取り組む日本全国の3D都市モデル整備・オープンデータ化プロジェクト「PLATEAU(プラトー)」の紹介がありました。どちらの例も、現実世界の物体の対となるものをバーチャルの世界に作ることにとどまらず、課題解決に向けた付加価値を加えていくことが重要であると言及されました。
 最後に、法学的な見地から問題が起こりうるのは、バーチャルの世界とリアルの世界が交錯する部分であり、メタバーキン事件(エルメスのバーキンを模したデジタルデータをメタバース上で販売したもの)や、亡くなった方のバーチャルマネーを相続するといった例を挙げられ、仮想空間内の事物に対する権利処理の検討や法整備の必要性についてご発言がありました。
 講演会当日は、約130名の方々が参加され、熱心に聴講されていました。

 講演の資料と動画は、以下のサイトで6月30日(金)まで公開しております。
 ぜひご視聴ください。
 https://mercato.gr.jp/2023/05/01/post-16684/別ウィンドウで開きます
講演の模様(左)
講演の模様(右)
講演の模様

連絡先

 東北総合通信局
 情報通信連携推進課
 TEL 022-221-0609

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