令和5年6月30日
東北総合通信局は、6月20日(火)、東北情報通信懇談会等との共催で「ICTフェア in 東北2023−デジタル活用で支える持続可能な暮らしと安全−」をTKPガーデンシティ仙台で開催しました。
今年で18年目となる「ICTフェアin東北」は、毎年、情報通信の普及・振興を図ることを目的とした情報通信月間(5月15日〜6月15日)の取組の一環として実施しています。今回も昨年と同様に会場開催に加え、オンラインによる同時配信を実施しました。
東北地域が抱える少子高齢化の進行や地域コミュニティの衰退といった地域課題を解決するためには、持続可能な発展に向けたデジタル変革(DX)の促進が必要不可欠です。本イベントでは、DXを加速させる取組やソリューションについて広く情報発信するため、有識者による講演及びパネルディスカッションや、AI、IoT等に関する展示を行い、433名の方々にご参加いただきました。
「ICTフェアin東北2023」の模様は、以下のとおりです。
主催者挨拶に続き、東北経済連合会 会長 増子 次郎氏、東北六県商工会議所連合会 会長 藤ア 三郎助氏より、本イベントの開催にあたりビデオメッセージをいただきました。
<主催者挨拶>
東北総合通信局 蜩局長 |
東北経済連合会
増子会長 |
東北六県商工会議所連合会
藤ア会長 |
DXは、生産性の向上を示すIT化の延長ではなく、人間社会の幸福度(Well-Being)を向上させ進化し続けるテクノロジーであること、地方が抱える地域課題や人材活用の障害をデジタルで解決し、全ての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしの実現が必要であることをご講演いただきました。
DXには、(1)アナログをデジタルに置き換えるもの(2)プロセスを最適化するもの(3)プロセスの最適化により社会課題を解決するもの、の3段階があり、DXを推進するためには、組織内で目指すレベルを統一すべきとの話がありました。また東北地域のDX事例として、求職者と企業のマッチングサイトを中心としたU・Iターン者支援や、自治体内での問合せ業務の効率化にAIを活用している事例等をご紹介いただきました。
『楽しくみんなでつくるデジタル社会』
−「あったかいDX」を推進した三重県の事例を踏まえて−
講師 株式会社うるら代表取締役会長
DXたのしむコンサルタント
一般財団法人全国地域情報化推進協会参与
前三重県最高デジタル責任者(CDO)
田中 淳一 氏
三重県CDO時代に推進した「あったかいDX」の取組をご紹介しつつ、楽しくデジタル社会を創っていく方法についてご講演いただきました。
『前橋市における交通性利便性向上の取組みと交通DX』
講師 群馬県前橋市 未来創造部交通政策課長
橋本 崇 氏
『デジタル活用による持続可能な発展に向けて』
モデレータ エイチタス株式会社
代表取締役 原 亮 氏
パネルディスカッションの様子
企業や研究機関等が研究成果の報告や非接触で操作できるディスプレイ、AR(拡張現実)やドローン等、様々なICTを用いた製品等の展示を行いました。
多言語同時翻訳の説明
展示会場の模様
東北大学IIS研究センター 取組み事例紹介
仙台高専広瀬エリア放送・技術部
実証実験紹介(WiCON2022 総務大臣賞受賞)
なお、本イベントにおける講演の模様や展示については、以下のURLにて、8月31日(木)17時までアーカイブ配信しています。是非ご視聴ください。
https://mercato.gr.jp/ictfair2023/
連絡先
東北総合通信局
情報通信部情報通信連携推進課
TEL 022-221-0609