新局長就任のご挨拶

令和6年7月31日

東北総合通信局長 藤田和重

【東北総合通信局長 藤田 和重】

 7月5日付けで東北総合通信局長に就任いたしました藤田 和重と申します。

 7月25日からの大雨災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 前職は信越総合通信局長を務めておりまして、地方局での勤務は2か所目となります。
出身は青森県であり、この東北地方のために少しでも貢献したいという思いがあります。前職での経験を踏まえつつ、これから各県を訪問し、地域の状況について理解を深めることで、今後の業務に活かしていきたいと考えております。

 東北総合通信局では、「DXpand Tohoku 〜デジタルの力を東北の力に〜」をスローガンとして、7つの柱で構成される今年度の重点施策を取りまとめ、公表しています。
 この中で、大きな軸の一つとなるのが災害対応だと考えております。
 総務省では、大規模自然災害等の発生時に、通信・放送事業者等と連携して、通信・放送サービスの被害状況を集約・公表しているほか、大きな被害が予見される場合には、職員を地方公共団体にリエゾンとして派遣し、必要な支援活動や連絡調整等を行うとともに、衛星携帯電話、臨時災害放送局設備、移動電源車などの各種設備を貸与しています。
 近年、我が国では、自然災害がいつどこで起きてもおかしくない状況であり、7月25日からの大雨の影響により発生した携帯電話のエリア支障等への対応のため、当局では山形県庁に職員2名を派遣し、携帯電話基地局の復旧支援や避難所への衛星携帯電話の貸与等を行いました。これからも、平時より関係者と連携し、災害が起きた時の状況を想定して訓練等を行うことで、迅速かつ的確な対応ができるよう備えてまいります。
 また、関連して、福島県においては、特定復興再生拠点区域の避難指示解除により、住民の帰還が進められておりますので、関係の地方公共団体と相談させていただきながら、通信・放送インフラの整備支援等に取り組んでまいります。
 
 そして、もう一つの軸として大事になるのがデジタル変革(DX)の推進だと考えています。
 全国的に人口減少や少子高齢化、産業空洞化といった社会課題が顕在化する中、ドローンや自動運転、映像や観測データの高速・大容量通信やAI解析などのデジタル技術を駆使して、防災・減災、医療・ヘルスケア、農林水産業、交通・物流、製造業など様々な行政・産業分野における課題解決や業務の効率化・合理化を実現することが期待されています。
 一方で、各地域が抱える具体的な課題はそれぞれであり、また、予算・人材・情報の不足や体制構築の欠如などによって、十分な取り組みができていない地方公共団体や企業・団体も多いものと認識しております。東北地域で社会経済活動に携わる様々な方々のお話を伺いながら、所管する支援事業等を活用し、計画策定、実証事業、補助事業など総合的な支援に取り組んでまいります。
 
 情報通信行政を所管する立場から、デジタルの力で、東北地域における社会課題の解決や魅力の向上、安心・安全な暮らしの実現に少しでもお役に立てればと考えておりますので、今後とも、皆様からご指導・ご鞭撻をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。

連絡先

 東北総合通信局
 総務部企画課
 TEL 022-221-0638

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