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セミナーA-4:特別企画(仙台市共催) せんだいIoT推進ラボの取り組み

●せんだいIoT推進ラボの紹介

講師:仙台市経済局産業政策部企業立地課長   村上 淳 氏

仙台市資料表紙
仙台市村上課長

 仙台市と東北大学IIS研究センターを軸とし、マシンインテリジェンス技術とクラウドを融合した広域連携型のIoTを推進する「せんだいIoT推進ラボ」について紹介いただくとともに、地域が抱える課題の解決を目指した実証と、その事業化のための仕掛け、仕組づくりを行う今後の展開について講演いただきました。

 

●パネルディスカッション(IoTが革新する地域産業の未来)

ファシリテータ :舘田 あゆみ 氏 (東北大学IIS研究センター特任教授)
   パネリスト :山田 健一 氏 (仙台市経済局産業政策部企業立地課主幹兼ものづくり産業係長)
           庄司 貞雄 氏 (東北IT新生コンソーシアム 幹事
                  /株式会社日立ソリューションズ東日本 地方協創推進室長)
          本田 光正 氏 (マシンインテリジェンス研究会 副理事長
                  /東杜シーテック株式会社 代表取締役)
          山田 広之 氏 (一般社団法人ドローンテックラボ仙台
                  /株式会社NTTドコモ東北支社 法人営業部長)

パネリスト1
パネリスト2

 「せんだいIoT推進ラボ」のキックオフイベントとして、構成員によるパネルディスカッションが行われました。庄司氏からは東北IT新生コンソーシアム発足(2011年)の経緯、活動実績(情報共有インフラの整備に関するシンポジウム、Drive@TOHOKU研究会)について、本田氏からは前身のマシンビジョン研究会から現在のマシンインテリジェンス研究会への移行、活動実績(ニーズ説明会&現地見学会、IoT導入事例セミナー)、山田氏からはドローンテックラボ仙台とドコモの取り組み(社員応援寄付募金、仙台市との連携協定、ドローン×エンタメアイデアソン)について報告があり、パネリスト間の活発なやり取りが行われました。

 

●IoTと暗闇の象 〜地域にとってIoTとは何か〜

講師:東北大学大学院情報科学研究科教授・副学長  青木 孝文 氏

青木教授1
青木教授2

 ペルシア詩人ルーミーの詩を引用し「暗闇の中人々が象の感想を十人十色に比喩した(水道管、扇、柱、玉座に例えた)が、IoTに代表される進化の早い技術に対し全体像(我々の生活に役立つのか)をどう捉えるべきだろうか」とお話しされました。冒頭、本年度の情報通信白書(ICT白書)は広義のIoT(IoT・ビッグデータ・AI)についてまとまっており一読をお勧めしたいと説明がありました。
 ビッグデータを例に取り、情報工学のDIKWモデルについて解説されました。(1)社会に溢れている玉石混交のデータ(Data) (2)データを整理・集計してwho/what/where/whenに答えられる状態の情報(Information) (3)情報を分析し体系化した状態。howに答えられる知識(Knowledge) (4)知識から次に行うべき行動を見いだせる状態。whyに答えられる知恵(Wisdom)。この4つのステップを上がるにつれ社会への貢献度が高まると強調され、その具体例として宮城県における大震災身元確認支援システムを紹介されました。

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