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「工場向けワイヤレスIoT講習会 in 宮城」を開催

平成31年2月28日


 東北総合通信局(局長:伊丹 俊八)は、平成31年1月18日(金)、宮城県仙台市青葉区において、「工場向けワイヤレスIoT講習会 in 宮城」を開催しました。県内の製造工場等で無線・IoTの導入・管理に関わる方々等から33名の参加をいただきました。
  この説明会は、工場向けワイヤレスIoTを適切に利活用できる人材を育成することを目的に総務省が教材を作成し「IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」として全国8箇所で実施しているものです。

 工場では様々な機器(測定器、操作器、コントローラ等)が稼働しています。相互の通信手段として従来Fieldbus(有線を使ったシリアル通信)が使われてきましたが、近年ではEthernetと無線が利用割合を伸ばしています(無線は2015年と2018年で2倍以上の伸び)。
 無線を利用することにより(1)製造ラインの組替時に配線変更の手間が軽減 (2)無人搬送車(AGV)や自律移動ロボット(AMR)の制御が可能 (3)組立作業等のケーブル移動で有線は断線のリスクが伴うが無線ではその可能性が少なく故障時でも「切り分け」が容易、のメリットがあります。

  実習では、電波の干渉による障害を体験するため、各グループに設置した機器から無線LANで使用されている2.4GHz帯の同じチャンネルで電波を一斉に発射し、トラフィックが集中していることをPCのスペクトラムアナライザ画面(Wi-Spy)で、また、通信速度低下が起こることをPCのpingコマンドにより確認しました。

 参加者は工場単位で無線の管理責任者を設け、使用する無線LANチャンネルを一元的に管理する重要性、またスペクトラムアナライザ使用等により外来波到来も含め電波干渉のないチャンネルを選定することにより高速通信が可能であること、について学んでいました。

 東北総合通信局では、地域IoT実装により電波利用が進む中、適正な利用のための人材育成の取り組みを進めてまいります。

同一チャンネルに通信が集中(スペクトラムアナライザ画面)

【同一チャンネルに通信が集中(スペクトラムアナライザ画面)】

無線管理実習

【無線管理実習の模様】

連絡先

 東北総合通信局
 情報通信部情報通信連携推進課
 TEL 022-221-0753

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