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「南相馬市エリア放送システム見学会」を開催

平成25年11月18日

 東北総合通信局は、東北情報通信懇談会等との共催により、11月7日(木)、福島県南相馬市においてエリア放送システム「南相馬チャンネル」の見学会を開催し、同会会員や自治体等の皆様に参加いただきました。
 エリア放送は、平成24年4月2日に制度が施行された地上デジタルテレビジョン放送に割り当てられたUHF帯のホワイトスペース※を活用して行われるワンセグ携帯等の地上デジタルテレビ放送受信機に向けたエリア限定の放送サービスです。(※ホワイトスペース:放送用などの目的に割当てられているが、地理的条件や技術的条件によって、他の目的にも利用可能な周波数。)

 南相馬市は、東日本大震災の教訓を踏まえ、エリア放送による市民への情報提供が有効と考え、エリア放送の実施に向けた検討を進めてきました。

 当初のエリア放送制度で想定したサービス形態は、一部のエリアを対象としたローカルな情報提供でしたが、南相馬市では市内の避難所・仮設住宅での生活を余儀なくされた住民が市内全域にわたるため、平成23年7月に実験試験局を4局設置したエリアとして、防災情報や地域情報等の生活に密着した情報を提供するシステムの運用をスタートさせました。この情報は姉妹都市である富山県南砺市に避難した住民もインターネット経由で視聴できるものです。

 平成24年度には、総務省の「ICT地域のきずな再生・強化事業」(事業規模3.68億円)により、平成25年2月に地上一般放送局17局にて、放送エリアを小高区を除く全市に拡大した通常放送に移行しました。地域の復興状況や市内の放射線量、イベントなどを紹介する番組や行政情報などをワンセグ・フルセグで24時間提供しています。
 また、同年3月からはインターネットを介したアクトビラ※配信により全国からの視聴も可能となりました。このような規模のエリア放送は全国的にも初となる先進的な取り組みです。(※対応するデジタルテレビ等にビデオオンデマンド形式のコンテンツを配信するポータルサービス。)


江口哲朗南相馬市副市長

江口哲朗南相馬市副市長

株式会社ヨーズマー野口高志社長

株式会社ヨーズマー野口高志社長

 見学会では、はじめに江口哲朗南相馬市副市長からご挨拶をいただき、同市佐藤情報政策課長、システム受託社である株式会社ヨーズマー野口高志社長並びに担当者からの説明を受け、続いて津波被災した旧真野小学校隣りにある放送施設を見学しました。

 システムは高度な内容ながら、高齢者でも簡単な操作でデータ放送から情報入手できる仕組みになっており、参加者は説明者に様々な質問をしていました。
 東北総合通信局では、このような先進的な情報通信システムを紹介するための見学会を今後も開催してまいります。


「みなみそうまチャンネル」の概要説明

「みなみそうまチャンネル」の概要説明


連絡先

 東北総合通信局
 放送部放送課
 TEL 022-221-0696

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