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「医療分野における電波の安全性に関する説明会」を開催

令和元年7月10日

 東北総合通信局(局長:田中 宏)は、東北地域の医療機関における電波利用推進協議会との共催により、令和元年6月29日(土)宮城県仙台市青葉区において「医療分野における電波の安全性に関する説明会」を開催し、41名の参加がありました。

 本説明会では「医療への無線通信導入に関する諸問題とその対策〜医用テレメータと無線LANを中心に〜」と題し、佐賀大学理工学部情報部門の花田英輔教授から講演をいただきました 。
 医療現場において「チーム医療」が進む中、多くの職種の医療従事者間で患者情報の迅速・確実な共有を図るために、データの電子化と無線通信環境整備の両立が求められており、医療機関で利用されている無線システムの代表例である医用テレメータと無線LANについて、病院改修に携わった経験を基に、電波利用トラブルとその対応について説明がありました。さらに、「医療ICT化の進展は必至であるが、単にICTの導入を図るだけでなく、医療機関の各部門における電波管理担当者の確保、電波環境管理ルールの策定とリテラシーの向上など、安心・安全に活用できる環境を構築することが必要である。」と強調されました。

 次回は令和2年2月〜3月に開催予定です。東北総合通信局では今後も電波の安全性と、安心・安全な電波利用の取り組みについて理解を深めて頂けるよう努めてまいります。

≪主な電波利用トラブル≫
・同じチャンネルを用いる他通信との干渉(他院の医用テレメータとの混信、無線LANへの干渉事例)
・電磁ノイズによる受信障害(マイクロ波治療器やLED機器から発生)
・持ち込み機器による新たな電波干渉(管理されていない“野良Wi-Fi”、ゲーム機等)
・近年の病院建築素材の変化に伴う電波到達範囲の影響(軽鉄製の吊りドアやデッキプレート等)
花田講師

【花田講師】

会場の様子

【会場の様子】

 

連絡先

 東北総合通信局
 電波監理部 電波利用環境課
 TEL 022-221-0676

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