平成27年3月6日
総務省では、青少年が安心・安全にインターネット等を利用できる環境の整備に向けて、多くの青少年が初めてスマートフォン等を手にする、春の卒業・進学・新入学の時期に特に重点を置き、関係府省庁・関係事業者等と連携して、フィルタリングの推進や青少年・保護者等のリテラシーの向上に向けた取組を集中的に行う「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を昨年から行っており、本年も2月初旬から各種取組を展開しています。
東北総合通信局では、この「春のあんしんネット・新学期一斉行動」の一環として、安心協※や各県警察等と連携し、2月7日の青森県を皮切りとして2月22日まで、秋田県、宮城県、福島県、山形県及び岩手県の各地において街頭キャンペーンを開催しました。
※「安心ネットづくり促進協議会」の略称。民間主導による良好なネット利用環境構築を目指す産学の連携組織。
街頭キャンペーンでは、インターネット利用のルール遵守、フィルタリングに関する取組の推進、家庭における話合い・ルールづくりの推奨を大きなテーマに、携帯電話事業者、SNS事業者等の安心協会員企業、各県警察等の団体がそれぞれに趣向を凝らしたポスターやリーフレットのほか、体験アプリで街頭を行く親子などにアピールを行いました。
特に今年のキャンペーンでは、岩手県立総合教育センターが開発したスマートフォンによるインターネット疑似体験アプリ「スタモバA3」を用いて、次の3つの具体的ケースについて理解を深める取り組みを行いました。
ケース1、ケース2は違法行為であることと、インターネットのサーバ上には書き込んだ者のIPアドレス等の記録から個人が特定されることを理解した体験者からは、「書き込むこと自体が犯罪になるとは思わなかった」「誰も知らないと思ってスマートフォンから安易に書き込んでも、しっかりと記録が残っているのが分かった」「ネットの書き込みに匿名はなく、みんなが見ているのが理解できた」との感想が寄せられました。また、ケース3の体験者からは、「相手方にIPアドレス等は知られるが、個人情報までは伝わっていないことが分かった」との感想が寄せられました。
スマートフォンで擬似体験をする高校生
こうした体験を通じ、「落ち着いて対応し、不安があったら関係機関に問い合わせる」「こうした犯罪行為に巻き込まれないためフィルタリングが有効」といった対応の重要性を実感していただけたものと考えられます。
《各県における街頭キャンペーンの模様》
青森会場での街頭キャンペーンの模様
秋田会場での街頭キャンペーンの模様
宮城会場での街頭キャンペーンの模様
福島会場での街頭キャンペーンの模様
山形会場での街頭キャンペーンの模様
岩手会場での街頭キャンペーンの模様
この街頭キャンペーンには全会場で8,000名を超える方々が来場され、また地元のテレビや新聞社の取材もあり、関係者の取組やネットへの関わり方について広くお知らせすることができました。
また、青森、秋田、山形、岩手の会場では、多くの地元高校生や大学生のお姉さんやお兄さんのボランティアにも参加いただき、より身近な雰囲気の中で啓発活動を展開することができました。
東北総合通信局では、今後も関係団体と協力しながら、「e-ネットキャラバン」の開催、各種行事・フォーラムなどを活用し、「ネットの安心・安全」についての周知啓発の取組を進めていきます。
連絡先
東北総合通信局
情報通信部 電気通信事業課
TEL 022-221-0626