平成26年3月4日
東北総合通信局(局長:奥 英之)は、「情報セキュリティ月間」の一環として、宮城県警察本部、東北情報通信懇談会及び東北電気通信協力会と共催し、2月25日(火)、仙台市において「情報セキュリティセミナー2014 in 仙台」を開催しました。
本セミナーは、行政機関や企業等の情報システムに携わる方々を対象に、情報セキュリティに関する政策動向、標的型攻撃の事例及びサイバー犯罪等の現状について実例を広く紹介し、利用者の情報セキュリティ対策の向上に資することを目的として開催したものです。
開催にあたり、奥英之東北総合通信局長から「政府機関、大企業のみならず中小企業や市民団体をターゲットにしたサイバー攻撃が日常的に発生している。情報セキュリティ政策の動向、サイバー攻撃やサイバー犯罪の現状について更に理解を深めていただき、皆様の職場・地域においても情報共有を図るとともに、ICTを安心して有効に活用し東北地域の発展に繋げていくことを期待したい。」と挨拶がありました。
開会挨拶をする奥局長
講演は、はじめに、総務省情報流通行政局情報流通振興課情報セキュリティ対策室の鈴木智晴課長補佐から「総務省における情報セキュリティ政策の最新動向」と題して、DDoS攻撃、クラウドサービスの障害、不正アクセス、標的型攻撃などの事案の紹介、政府全体の情報セキュリティへの取り組み、総務省が取り組む「ICT環境の変化に応じた情報セキュリティ対応方策の推進事業」など具体的施策について説明を行いました。
続いて、テレコム・アイザック ジャパン企画調整部の小川朝也氏から平成25年度総務省委託事業に関連した「無線LANの安全・安心利用に向けて」と題して、Wi-Fiの利用形態とその安全な利用方法について、Wi-Fi提供者と利用者双方の留意点に関する説明がありました。
総務省情報流通行政局情報流通振興課
情報セキュリティ対策室 鈴木智晴課長補佐
テレコム・アイザック ジャパン
小川朝也氏
次に、「国内企業に対する連続した標的型攻撃の事例共有とその対策」と題して、株式会社インターネットイニシアティブの鈴木博志氏から「近年の標的型攻撃事例」、「標的型攻撃の各攻撃段階における攻撃者の動き」、「ある国内企業への連続した標的型攻撃の事例共有」、「各攻撃段階における対策」について説明があり、標的とされる中小企業が3割にも上ること、標的とする企業への攻撃準備段階から初期侵入、攻撃遂行段階までの細かな手法が紹介され大変貴重な講演となりました。
株式会社インターネットイニシアティブ
鈴木博志氏
最後に、「企業等に対するサイバー犯罪の現状と対策」と題し、宮城県警察本部サイバー対策室の佐々木友和課長補佐からは、サイバー犯罪の手口、罪名別割合、検挙件数の推移の説明やネットバンキングの被害状況とその注意事項などについて説明がありました。
本セミナーには約100名の方に参加いただき、「標的型のメール分析はとても参考になった。」「ユーザーリテラシーの向上対策は恒常的に必要。」などの感想が寄せられました。
宮城県警察本部 佐々木友和課長補佐
セミナー模様
連絡先
東北総合通信局
総務部総務課企画広報室
TEL 022-221-0638