世界統計の日フォーラム2025 開催結果

開催概要

 2025年12月4日、総務省は「世界統計の日フォーラム2025」を開催しました。本フォーラムは、公的統計の重要性を広くアピールするため、国際連合が5年に1度の10月20日を「世界統計の日」と定めていることを踏まえ、本年の広報活動の集大成として開催したものです。同フォーラムは、国内外の統計関係者をはじめとして約150名(他、オンライン視聴者数延べ約50名)の参加を得て、浅草ビューホテル(東京都台東区)で開催されました。(当日の模様は統計局youtubeでご覧いただけます:コチラ*

 今年の「世界統計の日」のテーマである「質の高い統計とデータですべての人に変化を」を踏まえ、フォーラムにおいては国連統計部からの講演及び質疑のほか、日本の国・地方自治体における統計データ利活用の取組の紹介が行われました。

*本動画は通訳音声を含まず、日本語及び英語の発言がそのまま収録されています。本動画で使用されているスライドはすべて日本語で、外国からの講演者のスライドは日本語に仮訳したものです。なお、英語版スライドは次のURL
[https://www.soumu.go.jp/english/dgpp_ss/world_statics_day/index.htm] に掲載しています。

講演等の概要

主催者挨拶

 主催者挨拶において、林芳正総務大臣から、我が国における本年の世界統計の日に係る一連の活動や、出席された国内及び国連やアジア太平洋地域の統計関係者の方々による今後の更なる交流への期待を述べました。

林総務大臣


来賓挨拶

 来賓挨拶において、アルミダ・アリシャバナ国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長から、世界統計の日フォーラムの開催にあたり日本国政府に謝意が述べられるとともに、国際統計におけるイノベーションや国際協調などの重要性について、今般の世界統計の日のテーマと共に強調されました。

アリシャバナESCAP事務局長


第1部 基調講演及びディスカッション

 冒頭、国連統計部部長代行のシャンタヌ・ムカルジー氏から、ビデオメッセージにおいて、国際的な統計協力の重要性、持続可能な開発目標(SDGs)のモニタリングにおける統計の役割、統計の近代化とデータガバナンスの強化の必要性、新しいデータソースや技術を活用する重要性などについて強調されました。

ムカルジー国連統計部長代行

ビデオメッセージ上映時の様子


 続いて、国連統計部のゲイブリル・ガメス氏から基調講演が行われました。その中で、公的統計は多様なユーザー(政府、民間、メディア、アカデミア、市民等)に貢献すべき公共財であると述べられました。また、公的統計の信頼性を高めるためにも、ユーザーを中心に据えた5つの要素(倫理、包摂性、イノベーション、品質、ガバナンス)の重要性とこれらを強化する方策について、主にグローバルな視点から述べられました。

 基調講演に続くディスカッションパートでは、コーディネーターとして総務省の北原久国際統計交渉官から、今回の「世界統計の日」のテーマを踏まえ、「統計の品質管理」、「統計データ利活用」、「統計人材育成・普及啓発」の3点について日本の事例紹介を行いました。また、直前の基調講演も踏まえつつ、ガメス氏と前述の3点に関するディスカッションが行われました。そして最後に、フロアから複数の質問が出されディスカッションも行われました。


※写真は左から北原交渉官、右が国連統計部ガメス氏

第2部 講演

 後半の第2部においては、国・地方公共団体における統計データの利活用をテーマとして多様な取組みについて講演いただきました。

 まず、東京都のデジタルサービス局デジタルサービス推進部の小林孝幸データ利活用担当部長と、政策企画局計画調整部の千田敏計画調整担当部長から、「2050東京戦略におけるデータ利活用の取組〜東京データプラットフォームなど〜」をテーマに、東京都におけるオープンデータ利活用の取組、東京データプラットフォーム、東京都デジタルツイン実現プロジェクトなどについて講演いただきました。

※写真は左から小林担当部長、右が千田担当部長

 次に、神戸市の正木祐輔行財政局長から、「神戸市におけるEBPMの実践〜日本の地方行政におけるビッグデータ活用〜」をテーマに、神戸市におけるEBPM(Evidence Based Policy Making)の実践のうち、特に現状に関するEBPMと政策効果に関するEBPMについての取組を紹介いただいたほか、関連してEBPMに資するデータ整備や人材育成について講演いただきました。

神戸市 正木局長


 海士町の濱中香理郷づくり特命担当課長からは、「可視化がつなぐ共通理解〜効果的な意思決定を促す地域データ活用〜」をテーマに、同町における地域課題を可視化し、事業者・町民・行政が同じデータを共有できる仕組みとして整備された「AMASAS」の特徴及びその具体的な活用事例について紹介いただきました。

海士町 濱中課長


 最後に、農林水産省大臣官房統計部の三橋孝一統計企画管理官管理官補佐から、「農林水産省における統計データ分析支援について〜データの力で農林水産業を飛躍させる〜」をテーマに、農林水産省統計部のミッションと統計データ分析支援の取組の概要、農業遺産認定による効果分析を一例とした分析レポートやMAFF統計ダッシュボード等に関する講演をいただきました。

農林水産省 三橋補佐


閉会挨拶

 総務省の阪本克彦総務審議官から、フォーラムの参加者及び講演者への感謝を述べ、総務省としても国内での公的統計に関する制度の企画・立案のほか、国際的には国連アジア太平洋統計研修所への協力を一層推し進めるなどの取組を行いつつ、国内外の関係者との連携を今後も一層深める旨述べました。

総務省 阪本審議官


終わりに

 今回のフォーラムでは、内外の公的統計の動向等を可能な限り扱った講演及びディスカッションが行われ、さらに、国や地域、所属、そして公的統計への関わり方も多様な方々に出席いただきました。特に、今回は統計データの利活用とそれを通じた政策への貢献に焦点を当てた構成とし、世界統計の日のテーマ(質の高い統計とデータですべての人に変化を)を踏まえた時宜にかなったものとなることを目指しました。参加者からは、日本の各自治体の先進的な取組が、アジア太平洋地域にとって非常に参考になったといった声が聞かれました。

 公的統計は政策実現に欠かすことのできない重要なものであると同時に、非常に身近なものです。総務省としても、こういった場を契機として、様々な方々に「世界統計の日」について知っていただくとともに、公的統計の重要性に対するご認識を一層深めていただき、日頃からご協力を賜っております統計調査につきましても、引き続き皆様から格段のご協力をいただければ幸いです。
 なお、国連のホームページには、世界各国での取組が随時掲載されています。詳しくは https://unstats.un.org/unsd/wsd/2025/open link in new window を御覧ください。

ページトップへ戻る