総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和3年版 > データで見る遠隔・オンライン教育の状況
第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済
第2節 コロナ禍における公的分野のデジタル活用

(3)データで見る遠隔・オンライン教育の状況

実際のオンライン教育(授業)の受講状況について、内閣府が実施した調査結果(第1回調査:2020年5月実施、第2回調査:2020年12月実施)24を基に、オンライン教育(授業)の現状について概観する。

ア オンライン教育(授業)の受講状況

高校生及び大学生・大学院生のオンライン教育(授業)の受講状況について、見てみる(図表2-2-2-7)。

図表2-2-2-7 オンライン教育(授業)の受講状況(高校生/大学生・大学院生)
(出典)内閣府(2020)「第2回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

高校生については、遠隔・オンライン教育を受けた25のは、第1回調査では50.0%、第2回調査ではさらに減少し、29.2%となっている。

大学生・大学院生については、第1回調査では95.4%、第2回調査でも87.7%と依然として高い水準にある。

イ オンライン教育(授業)に対する意向

高校生及び大学生・大学院生のオンライン授業・対面授業の割合はどの程度希望しているか、見てみる(図表2-2-2-8)。

図表2-2-2-8 オンライン教育(授業)に対する希望(高校生/大学生・大学院生)
(出典)内閣府(2020)「第2回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

高校生は、対面授業を希望する割合26について、第1回調査では43.1%、第2回調査では50.3%となっており、対面授業の希望は多い。

大学生・大学院生については、オンライン授業を希望する割合27について、第1回調査では60.8%、第2回調査では61.3%となっており、全体的な統計として見ると、オンライン授業の意向は相対的に高い。

ウ 小・中学生の遠隔・オンライン教育

小・中学生の遠隔・オンライン教育の受講状況28について、見てみる(図表2-2-2-9)。

図表2-2-2-9 子供の遠隔・オンライン教育(小学生・中学生の子を持つ親を対象とした調査)
(出典)内閣府(2020)「第2回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

第1回調査では遠隔・オンライン教育を受けているのは45.1%であったが、第2回調査は23.8%に低下している。

また、東京都23区は、第1回調査では69.2%、第2回調査では45.3%といずれも全国平均を大幅に上回っている。地方圏は、第1回調査では33.9%、第2回調査では18.4%にとどまっていることに鑑みると、東京都23区と地方圏では大きな違いがあると言える。



24 内閣府(2020)「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」。第1回調査は、2020年5月25日〜6月5日に実施(回収数10,128)。第2回調査は、2020年12月11日〜12月17日に実施(回収数10,128。うち継続サンプル5,212)。いずれもインターネット調査(国内居住のインターネットパネル登録モニター)。

25 「通常通りの授業をオンライン授業で受講した」及び「一部の授業をオンライン授業で受講した」の回答を合計したもの。

26 「対面授業中心(50%以上)、オンライン授業併用」及び「対面授業を受講できるものは、できる限り全て対面授業を受講したい」の回答を合計したもの。

27 「オンラインで受講できるものは、できる限り全てオンライン授業を受講したい」及び「オンライン授業中心(50%以上)、対面授業併用」の回答を合計したもの。

28 学校だけではなく、塾や習い事等のオンライン上の学習指導・オンライン教材の提供等も含む。

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