インターネットの普及やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用拡大といったICTの普及により、情報の受発信が容易となっている。これにより、様々な情報を容易に入手可能になるなどのメリットも大きいが、一方で、インターネット上には誤った情報、フェイクニュースや偽情報も増加しているという負の側面も生じている。
総務省が実施した調査1では、見たことのあるフェイクニュースのジャンルについては、「スポーツ・芸能・文化に関すること」(43.0%)、「社会・事件に関すること」(38.3%)、「生活・健康に関すること」(26.0%)、「災害に関すること」(25.3%)の順に多かった(図表2-5-1-1)。
このように、我が国では、娯楽に関するフェイクニュースが最も多いものの、人々の生活・生命や社会に影響を与えうる分野でのフェイクニュースも多い。
1 総務省(2020)「日本におけるフェイクニュースの実態等に関する調査研究 -ユーザのフェイクニュースに対する意識調査-」