平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

3 モバイル化

 インターネットの進化におけるもう一方の軸はモバイル化であり、現在、モバイル化をけん引しているのは携帯電話である。2005年末の携帯電話等によるインターネット利用率は57.0%に達しており(対前年比6.9ポイント増)、2人に1人以上が携帯電話等を通じてインターネットへの接続を行っている(図表1-2-7)。
 
図表1-2-7 携帯インターネットの利用率
図表1-2-7 携帯インターネットの利用率
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 なお、利用人口については、携帯電話等の移動端末による利用者が、前年末から1,098万人増加(18.8%増)した結果、推計6,923万人となり、パソコンによる利用者数6,601万人を逆転した(図表1-2-8)。
 
図表1-2-8 インターネット利用端末別の利用人口推移
図表1-2-8 インターネット利用端末別の利用人口推移
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 一方、公衆無線LANサービス4の利用経験者は、インターネット利用者の6.2%(対前年2.8ポイント減)となっており、うち77.9%が月に1回以下の利用となっている。主な利用場所は、上位からホテル等の宿泊施設が50.1%、空港・駅等の公共空間が39.1%、レストラン・喫茶店等の飲食店が19.2%となっている(図表1-2-9)。今後「WiMAX」5等の新技術の登場等により、安価で高速なモバイルサービスとして普及が進展することが期待される。
 
図表1-2-9 公衆無線LANサービスの利用場所
図表1-2-9 公衆無線LANサービスの利用場所
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4  「公衆無線LANサービス」とは、飲食店、駅、空港、ホテル等の公共空間から、ノートパソコン等を用いて無線でインターネットに接続できるようにするサービスである
5  「WiMAX」は、IEEE(米国電気電子学会)で検討されている高速無線データ通信規格IEEE802.16の通称である。WiMAXは、モビリティを備えた移動通信ブロードバンドの「IEEE802.16e」(最大通信速度15Mbps、高速移動時にも数Mbpsの高速通信が可能)と固定無線ブロードバンドの「IEEE802.16-2004」(最大通信速度75Mbps、通信距離最長約48km)の二つのアクセス技術から構成される

 第2節 ユビキタスネットワークの普及進展

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