行政相談の解決事例

どのような行政相談が寄せられ、解決したか、主なものを紹介します。

分かりやすい場所に郵便ポストを移設してほしい。

 郵便ポストが奥まったところにある上、樹木に隠れていて分かりにくいので、郵便ポストを分かりやすい場所に移設してほしいとの要望が福岡県内の行政相談委員に寄せられました。
 行政相談委員は、現地を確認し、郵便事業株式会社支店に改善を求めたところ、郵便ポストが道路に面した分かりやすい場所に移設されました。

改善前
改善前1
改善後
改善後1

歩道の縁石が車道に迫っており、車の走行に危険である。

 国道に歩道の縁石が設置されているが、その縁石が車道近くまで設置されており、カーブで見通しが悪いため、車が縁石に乗り上げそうで危険である。実際乗り上げて車が大破した事故も発生しているため、改善してほしいとの相談が、佐賀県内の行政相談委員に寄せられました。
 行政相談委員は、現地を確認し、市の道路担当課に申出内容を伝えました。その後、市から県の担当課に伝えられ、縁石の一部が取り除かれ、改善されました。

改善後2

車椅子の通行の妨げになっている電柱を移設してほしい。

 私の子供は車いすで通学しているが、通学路として利用している市道の歩道に電柱があり、電柱とガードレールとの幅が狭いため、車いすが通過できないことが分かった。電柱を適切な場所に移設してほしいとの相談が、長崎県内の行政相談委員に寄せられました。
 行政相談委員は現地を確認し、長崎行政評価事務所に処理を依頼しました。
 長崎行政評価事務所は、市の担当課に参考連絡し、市の担当課が電柱の所有者に移設を打診した結果、電柱が歩道脇に移設され、車いすが通行できるようになりました。

改善前
改善前3
 
右矢印
改善後
改善後3
 

一級河川A川の堤防斜面を住民が占有し樹木を植えている。視界が遮られ危険である旨を国、県に通報したが、そのままであるので適正に管理してほしい。

 A川堤防斜面に個人が樹木を植えたため、視界が悪くなり危険である。国土交通省河川事務所出張所に相談すると県に管理を委託していると言われ、県土木整備事務所支所に相談しても改善しない。管理委託先である県を適正に指導するか、国の責任で速やかな対応を要望するとの相談が九州管区行政評価局に寄せられました。
 九州管区行政評価局が河川事務所出張所に連絡したところ、河川事務所出張所と県が連携して樹木を植えた個人に要請し見通しに支障のある樹木が剪定されました。また、今後も樹木の伐採について要請を続けることとなりました。
 

バス停名の文字や主な行き先などの表示が消えているので改善してほしい。

 複数のバス停留所のバス停名の文字や主な行き先などの表示が消えて、ほとんど読みとれなくなっている。この沿線は、小中学校、幼稚園などがあり、バス通学の児童も多いので改善してほしいとの相談が、福岡県内の行政相談委員に寄せられました。
 行政相談委員は、現地を確認するとともに、撮影したバス停の写真を市役所に持参して対応を協議し、バス営業所長に改善を依頼した結果、バス会社において、バス停の整備が行われました。
 

国道の照明が切れており早急に修理してほしい。交差点付近で異音がするので点検してほしい。

 国道の道路照明が切れており危険なので早急に修理してほしい。また、交差点付近で異音がするので点検し対応措置を講じてほしいとの要望が九州管区行政評価局に寄せられました。
 九州管区行政評価局は、維持管理を所管している国土交通省国道事務所維持出張所に連絡したところ、直ちに点検が実施され、照明の電球切れの交換及び側溝蓋の下にがたつきを防止するためのゴム設置が行われました。
 

片側2車線の県道について、上り、下りとも中央線が消えかかっている。特にカーブ部分は危険であるので、至急中央線を表示してほしい。

 中央分離帯のある片側2車線の県道で、上り、下りとも中央線が消えかかっている。カーブ部分の中央線も消えかかっており大変危険であるので、できるだけ早く中央線を表示してほしいとの要望が福岡県内の行政相談委員に寄せられました。
 行政相談委員は、現地を確認し、県の担当課に改善を求めたところ、担当課は直ぐに必要な調査を行い、申出から10日後には、中央線が引き直されました。
 

朝の通勤時間帯に抜け道となっている市道において、何らかの事故防止策を講じてほしい。

 近所の市道は、朝の通勤時間帯に抜け道となっており、これまで何度も交通事故が発生している。この道路は生活道路であり幅員も広くはないが、朝の通勤時間帯は車の進入が多く大変危険である。これまでも色々と検討されてきたものの、道路利用者の反対などもあって進入規制や速度規制等の対策は何も行えておらず、危険な状態が続いている。事故が起こってからでは遅いので、何らかの事故防止対策を講じてほしいとの相談が、福岡県内の行政相談委員に寄せられました。
 相談を受けた行政相談委員を交え、市と自治会で何度も協議し、路側帯部分を緑色にカラー舗装するラインマーカー対策を講じることとなりました。
 車の進入を止めることはできなかったものの、緑色のカラー舗装により車道幅員が狭く感じられることとなり、車のスピードが対策前に比べてかなり遅くなった結果、以前に比べ、歩行者や自転車通行者の安全が確保されました。

国道の紛らわしい案内標識を改善してほしい。

 昨年、プロ野球の春季キャンプを観覧するため、大分県から自動車を運転し、国道10号を通って宮崎市西部の運動公園に行こうとしたが、宮崎北バイパスに設置された案内標識に従って走行したところ、目的地とは異なるシーガイア方面に行ってしまった。困る人もいると思うので、キャンプシーズン前に改善してほしいとの要望が、大分県在住のプロ野球ファンの方から、宮崎県内の行政相談委員に寄せられました。
 行政相談委員が現地を確認の上、国道を管理する国の機関に連絡したところ、この案内標識は宮崎市が設置していることが分かったため、行政相談委員は、宮崎市に相談内容を連絡しました。
 その結果、春季キャンプの時期に合わせて案内標識が修正されました。

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