芦屋市におけるマンション工事からの騒音・振動による慰謝料等責任裁定申請事件（平成23年（セ）第2号事件）

　平成23年3月10日、兵庫県芦屋市の住民1人から、不動産会社及び建設会社を相手方（被申請人）として責任裁定を求める申請がありました。
　申請の内容は以下のとおりです。被申請人らが施工したマンション建設工事の騒音・振動により、申請人は自律神経失調症を発症した外、家屋への損害、肉体的・精神的苦痛を受けたとして、被申請人らに対し、連帯して、損害賠償金342万7,720円の支払を求めるものです。

　公害等調整委員会は、本申請受付後、直ちに裁定委員会を設け、2回の審問期日を開催するとともに、平成23年8月29日、マンション建設工事による騒音・振動と健康被害及び家屋の損傷との因果関係に関する専門的事項を調査するために必要な専門委員1人を選任したほか、事務局による現地調査を実施するなど、手続を進めた結果、平成24年8月7日、本件申請を棄却するとの裁定を行い、本事件は終結しました。

裁定書のPDFはこちらからご覧いただけます。


文中の固有名詞などには、「A」「a」等の記号に置き換えているものがあります。