公害等調整委員会における係属事件一覧を掲載しています。
公害紛争処理事件、鉱区禁止地域指定請求事件、鉱業等に係る行政処分に対する不服裁定申請事件について、現在係属している事件、終結等した事件をお知らせします。
本件は、被申請人が申請人宅南側に、ヒートポンプ設備を設置し、騒音対策等を行うことなく稼働させていることで、申請人は夜間から早朝にわたり、寝られず、寝ていても目が覚めてしまい、眠れない状態が続いている。また、騒音性難聴防止のため、日々、耳栓をしながらの就寝、生活を強いられ、肉体的・精神的苦痛を長期間受けているなどとして、申請人に対し、慰謝料として損害賠償金706万2330円の支払いを求めるものです。
本件は、被申請人が申請人宅に隣接する公社住宅の解体及びマンション建設工事に伴い、騒音・振動・粉じんを多大に発生させたことで、申請人はストレスで体重が減少し、現在も喉に痰が絡む症状が継続している。また、振動により申請人宅室内のクロスに亀裂が入り、電子機器・精密機器が故障し、粉じんによる外装の汚損やベランダや室内が真っ黒になる等の被害が生じたなどとして、申請人に対し、損害賠償金400万円の支払いを求めるものです。
市川市における銭湯からの大気汚染・悪臭による健康被害等職権調停事件は、千葉県市川市の住民1人が、申請人の元居住地近傍で銭湯を経営する者(被申請人A)及びマンションを建築する会社(被申請人建築会社B)を相手方として、被申請人Aが湯を沸かす薪(まき)窯で建築廃材等を使用して不完全燃焼を繰り返し、黒煙等の煤(ばい)煙と悪臭やPM2.5を含む化学物質やガス等を発生・拡散させ、被申請人建築会社Bが施工するマンションの建設に伴って風速、風向、風圧が変化し、被申請人Aが発生させている煤煙、悪臭、ガス等が申請人の元居住地へ誘導された結果、申請人は、家具、壁紙、寝具、衣類等に臭いが吸着する被害、咳(せき)、肺がん等のリスクの増加、頭痛、めまい等の健康被害が生じたとして、被申請人らに対し、損害賠償を求め、また申請人に生じた咳、肺がん等のリスクの増加、頭痛、めまい等の健康被害等は、被申請人Aが経営する銭湯で建築廃材等を使用し不完全燃焼によるPM2.5を含む化学物質等の煙を輩出し、被申請人建築会社Bによるマンション建設に伴い風速、風向、風圧が変化したため、申請人の元居住地へ煙が誘導され、被害を拡大したことによるものである、との裁定を求めた事件について、職権で調停に付し、(令和5年(調)第12号事件)、令和6年2月1日、調停が成立した事件です。
令和8年5月11日、前記調停事件の申請人から、調停条項に係る義務履行の勧告を求める申出がありました。
令和5年7月21日に受け付けた、八王子市における換気システム等からの騒音・振動による健康被害原因裁定申請事件は、令和8年6月1日、本件申請をいずれも棄却するとの裁定を行い、終結しました。
令和6年8月27日に受け付けた、世田谷区における野球場からの騒音被害原因裁定申請事件は、令和8年5月20日、裁定委員会が提示した調停案に基づき当事者双方が合意して調停が成立し、本件申請については取り下げられたものとみなされ、本事件は終結しました。
令和8年1月30日に受け付けた阿波市における工場からの騒音による健康被害職権調停事件の調停条項に係る義務履行勧告申出事件は、令和8年4月21日、調停条項に定められた義務を怠っているということはできず、義務履行の勧告は行わないことに決定し、終結しました。