公害等調整委員会における係属事件一覧を掲載しています。
公害紛争処理事件、鉱区禁止地域指定請求事件、鉱業等に係る行政処分に対する不服裁定申請事件について、現在係属している事件、終結等した事件をお知らせします。
本件は、被申請人が元申請人宅北側の場所で操業している工場で金属粉砕加工を行い、大気中に汚染物質を発生・拡散させたことにより、申請人は呼吸困難、頭痛、目の痛み、不眠、激しい虚脱感、関節痛、頻尿、尿の白濁、皮膚の上に白い粉の発生、手の平のべたつき・黄変、足爪の黄変、頭皮のべたつきなどの症状が出たため、避難生活を余儀なくされ、従前の生活や人間関係を喪失し、社会的信頼が損なわれたこと等により精神的苦痛を受けたこと、また、汚染物質の付着により、元申請人宅及び家財道具が使用できなくなり汚染除去が不可能であったことからほとんどの財産を処分せざるを得なくなったとして、被申請人に対し、慰謝料等として損害賠償金2023万3千円の支払を求めるものです。
本件は、申請人に生じた不眠、情緒不安、うつ症状等の健康被害は、被申請人が被申請人の工場から発生させた振動によるものである、との裁定を求めるものです。
本件は、申請人に生じた心身の不安定、難聴が悪化する被害は、被申請人が被申請人宅から発生させた騒音・振動・低周波音によるものである、との裁定を求めるものです。
令和6年10月21日に受け付けた豊島区における給湯器からの低周波音による健康被害原因裁定申請事件は、令和7年6月27日に、本件申請を却下するとの決定を行い、終結しました。
令和7年5月28日に受け付けた、熊本市における飲食店からの悪臭・騒音・振動による健康被害等責任裁定申請事件は、令和7年6月26日、責任裁定をすることが相当でないと認められることから、公害紛争処理法第42条の12第2項の規定により、申請を受理しない決定を行い、終結しました。
令和6年12月2日に受け付けた、岡山市における飲食店からの悪臭による健康被害原因裁定申事件は、令和7年6月23日、本件申請を棄却するとの裁定を行い、終結しました。