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小平市における歯科医院からの騒音・低周波音による健康被害責任裁定申請事件(公調委令和3年(セ)第8号事件、令和4年(調)第7号事件)

事件の概要

 令和3年9月14日、東京都西東京市の住民1人から、医療法人(歯科医院)を相手方(被申請人)として責任裁定を求める申請がありました。
 申請の内容は以下のとおりです。申請人が経営する小売店の上階にある歯科医院から発生していると思われる低周波音及び歯科医院の床を通して振動する騒音により、申請人に不眠、吐き気、耳鳴り等の健康被害が生じたとして、被申請人に対し、損害賠償金70万円の支払を求めたものです。

事件の処理経過

 公害等調整委員会は、本申請受付後、直ちに裁定委員会を設け、被申請人の歯科医院の床からの騒音等と申請人に生じた不眠等の健康被害との因果関係に関する専門的事項を調査するために必要な専門委員1人を選任するなど、審理を進めた結果、本件については当事者間の合意による解決が相当であると判断し、令和4年12月6日、公害紛争処理法第42条の24第1項により職権で調停に付し(公調委令和4年(調)第7号事件)、裁定委員会が自ら処理することとしました。同日、第1回調停期日において、裁定委員会が提示した調停案に基づき当事者双方が合意して調停が成立し、責任裁定申請については取り下げられたものとみなされ、本事件は終結しました。

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