中野区における道路換気所からの低周波音による健康被害等責任裁定申請事件(平成22年(セ)第7号事件)
事件の概要
平成22年8月20日、東京都中野区の住民2人から、道路会社を相手方(被申請人)として責任裁定を求める申請がありました。
申請の内容は以下のとおりです。被申請人が設置した道路換気所から発生する低周波音により、申請人らは不眠症等の健康被害を受け、他所の賃貸マンションに転居せざるを得なくなったとして、被申請人に対し、損害賠償金合計1,234万5,006円及び遅延損害金の支払を求めるものです。
事件の処理経過
公害等調整委員会は、本申請受付後、直ちに裁定委員会を設け、2回の審問期日を開催するとともに、平成22年11月29日、低周波音と健康被害との因果関係に関する専門的事項を調査するために必要な専門委員1人を選任したほか、現地調査、騒音・低周波音発生状況等調査を実施するなど、手続を進めた結果、平成24年5月25日、本件申請を棄却するとの裁定を行い、本事件は終結しました。
裁定書
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