中国総合通信局(局長:長塩 義樹)は、平成30年11月29日(木曜日)、日本ケーブルテレビ連盟中国支部(支部長:川島 宏治(株式会社ちゅピCOMひろしま代表取締役副社長))と共催により、広島市において「ケーブルイノベーションセミナー2018」を開催しました。
本セミナーは、ケーブルテレビにおける最新技術動向、高精細な4K映像による共同番組制作の取組のほか、平成30年7月豪雨で被災した施設等の復旧・復興の取組みについて紹介し、新たな地域戦略づくりに役立てていただくことを目的に開催したもので、ケーブルテレビ事業者、施工関係者、自治体など60名の参加がありました。
また、会場では、災害時の情報伝達手段である臨時災害放送局の説明展示も併せて行いました。
講演の概要は以下のとおりです。
演題:「4K・8K時代に向けたケーブルテレビの映像配信の在り方」〜ケーブルテレビにかかるIP放送の制度化〜【3.1MB】
講師:総務省 衛星・地域放送課 地域放送推進室 課長補佐 高山 久典
要旨:
伝送路のFTTH化等により広帯域化しているIPネットワークを利用したIP放送に係る技術的条件の検討状況等について紹介しました。
演題:「高梁川流域情報ネットワークの4K番組制作チャレンジ」【893KB】
講師:玉島テレビ放送株式会社 取締役 経営企画室長 平井 俊光 氏
要旨:
岡山県高梁川流域圏において事業展開するケーブルテレビ局及びコミュニティFM局で組織する高梁川流域情報ネットワークにおける高精細な4K映像を活用したデジタルアーカイブ事業、地元新聞社と連携したコンテンツ動画制作の取組等が紹介されました。
演題:「平成30年7月豪雨における倉敷市真備地区障害復旧の経過について」【4.1MB】
講師:株式会社倉敷ケーブルテレビ 技術部長 山本 健太郎 氏
要旨:
平成30年7月豪雨における水害で水没した、倉敷市真備地区のヘッドエンド設備の被災状況や復旧に至るまでの放送サービス確保の取組等が紹介されました。
演題:「平成30年7月豪雨災害における復旧と取り組みについて」【6.7MB】
講師:三原テレビ放送株式会社 専務取締役 中村 勝 氏
要旨:
平成30年7月豪雨による河川の氾濫、土砂崩れ等による電柱倒壊、ケーブル断線等により停止した放送サービス復旧の取組、SNSを活用し、地域に密着した災害・生活支援情報などの提供の取組等が紹介されました。
<臨時災害放送局の説明展示>
臨時災害放送局は、災害時における災害情報、被災者支援情報、生活関連情報等を提供するために、自治体等が開設する臨時のFM放送局で、平成30年7月豪雨では、中国総合通信局の働きかけにより、広島県熊野町及び坂町において運用された実績があります。
連絡先 放送部 有線放送課/電話:082-222-3387 |