「年頭のご挨拶」
北海道総合通信局長 大久保 明
新年あけましておめでとうございます。謹んで新春のごあいさつを申し上げます。
ついに2011年がやってきました。すでに多くの方がご存知と思いますが、本年7月には地上テレビ放送は、「地デジ」でお馴染みになりましたデジタル放送に完全移行します。
北海道における地デジは、平成18年6月に札幌圏から開始されましたが、以来、昨年末までに北海道内各地に1,017局にも及ぶ全中継局網を完成させ、世帯カバー率98%となる送信環境を整備することができました。この間わずか4年半という短期間であり、また、とりわけ厳しい北海道の自然環境の中で、計画どおり中継局整備を進めていただいた放送事業者、工事業者の方々、そして、その整備に協力頂いた地元自治体に対し、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

しかしながら、地デジの取組はこれからが正念場です。地デジの視聴エリアが道内全域に拡大されても、一部の方々は、様々な理由から未だ地デジを視聴できないでおられます。
地形やビル等によって電波が遮られて視聴ができない地区の方、地デジ化未対応のアパートやマンションにお住まいの方等、などいろいろなケースがございます。当局では、このような方々が地デジを視聴できないまま放置されることのないよう、引き続き自治体と協力しながら一つ一つその解決に向けて取り組んでまいります。
このほか、経済的な理由で準備が進まない方や、比較的高齢者世帯に多いようですが、地デジ情報が十分に行き届かずに地デジの準備が遅れている方もおられます。このような方々は、自ら地デジの準備をされながらご覧になれない方々と異なり、直接お声をいただく機会がないことから、昨年から、日頃、地域住民の皆様と密接な関係にある各市町村の電気店・民生委員・消費者相談員・郵便局員・行政相談員等の皆様にもご協力いただき、情報提供と相談・支援要請の発掘に努力してきているところです。お忙しい業務の中、ご協力いただいております皆様に改めて感謝申し上げますとともに、引き続き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、今年7月の「地上デジタル放送への完全移行」まであと200日を切りました。私どもは、道内全ての方々に地デジをご覧にいただけるよう、問題を抱えておられる方々への支援等、きめ細かなサポートをより強力に実施してまいりますが、時間が差し迫ってまいりますと対応に時間がかかり、期限に間に合わない状況も想定されます。道民の皆さまにも是非この点ご理解いただき、早めのご準備をお願い申し上げますとともに、地デジに関し問題やご不明の点がございましたら、当局、または、地上デジタル放送受信者支援センター(「デジサポ」)にお問い合わせいただくようお願い申し上げます。
北海道総合通信局は、今年も地デジはもとより、デジタル・ディバイドの解消、安心・安全な電波利用環境の確保及び維持、ICT利活用による活性化を推進し、北海道民の皆様の社会生活の利便性の向上や北海道経済の活性化に役立てていただくための取組をさらに進めてまいります。
平成22年12月24日
北海道地デジ中継局ロードマップ完遂イベントにて撮影
末筆になりましたが、年頭にあたり、皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
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