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いよいよ次のステップへ!全世帯でBBサービス利用の実現へ向けて
北海道地域ブロードバンド・ICT利活用促進会議(第1回)を開催

平成23年6月16日up

  インターネットが日本で普及しはじめてから十数年。今や動画投稿サイト、Twitter(ツイッター)などのソーシャルメディア、地上デジタル放送のデータ放送やラジオ放送等々、情報発信や収集方法が多様化し、世界中から色々な人が様々な方法でコミュニケーションを展開していく時代に突入しています。
  北海道内でも、5月9日に全ての市町村でブロードバンドサービスの利用が可能となり、次のステップ、『全世帯でブロードバンドサービス利用の実現』(「光の道」戦略大綱における目標)へと進む段階に来ています。
  そこで、北海道総合通信局は、北海道と連携し、道内においても2015年度末までにICTの徹底利活用と超高速回線の基盤整備に向けた取り組みを推進するため、「北海道地域ブロードバンド・ICT利活用促進会議」(以下、「促進会議」という。)を設置し、第1回会合を5月31日に開催しました。

  はじめに、座長の長谷山氏から挨拶があり、「ついに北海道もブロードバンド・ゼロ地域が解消し、いよいよ横展開への時期が来た。ICT利活用の事例について皆で知恵を出し合いブラッシュアップしながら横展開させ北海道の発展へ繋げられたら」と、その思いが述べられました。

  次に、現在ICT利活用の取組みを進めている実施団体から、これまでに進めてきた取り組みと成果について紹介がありました。
  美唄未来開発センターの山田氏からは、まず美唄のファン(会員)を作り、そこから特産品の購買につなげられるようサイトを工夫し、会員数1776人、月間アクセス50万ビューとなったことが紹介されました。閲覧者は圧倒的に東京が多く、次いで札幌、3位は美唄と続き、美唄近隣は少ないことや、売りたい物と東京の人が買いたい物のミスマッチをなくす工夫が必要なこと、農家や漁業者に資源の価値を認識していただくことに苦労したというお話がありました。

  次に、札幌ビズカフェの吉村氏からは、食と健康をテーマにした地域資源をコンテンツとともに販売していくコミュニケーションサイト、LOHABOO!!(ロハブ)の取り組みについて、地域の写真館の協力が大きな役割を果たしていること、別海町をPRする別海ミルクガールのダンス動画なども好評で、月間6〜7万ビューに上っていることや、上海で同様サイトを立ち上げる際にも1日で作成でき、横展開のしやすさの紹介がありました。また、一方では、商品購入へ繋げることの難しさ(消費者は、同じ商品であればネット検索で安い別の店で購入する)が述べられました。

  乙部町の小石氏からは、生産者が農作業の記録を逐次携帯電話で入力することで、農薬散布の人的ミスを防ぐとともに、栽培履歴が荷受業者等にすべて送られるシステムについて紹介がありました。乙部町は農業の町。町のブロッコリー農家が生き残れるか、町の存続をかける思いでICTを活用。農家の現状や流通ルートを知り尽くし、また、安全な農産物を求める消費者のニーズを把握してその両方を結び付け、“安全な農産物を届ける”という信頼を得ることで市場より有利な取引への成果につながったとのことです。生産者は高齢者ばかりで半数は携帯電話を持っていなかったが、普段農業機械を扱っているだけあって、すぐに対応できたことなどの裏話もありました。

  促進会議構成員からは、食を売るだけでは大手とは戦えない。食・観光・体験型イベント等の組み合わせで北海道に来たくなるような、道外の人のニーズを汲むICT利活用の仕組みが必要、といった意見が出されました。
  次回以降の促進会議においても、様々な分野でのICT利活用事例の情報収集をするとともに、道内の各自治体等のニーズ把握と地域の実情に合ったICT利活用方策の検討・提案等をしていくこととしています。

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北海道大学大学院情報科学研究科
 教授 長谷山 美紀 氏
(促進会議座長)

 

参加者画像

左から

・第3セクター美唄未来開発センター
  営業企画開発次長 山田 貴之 氏
・NPO法人札幌ビズカフェ 副代表理事 吉村 匠 氏
・ 乙部町 財政課長 小石 裕之 氏

 

会議模様画像

 
 

会場全体画像

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