「情報セキュリティセミナー北海道 2014」を開催
平成26年3月13日up
北海道総合通信局と北海道テレコム懇談会は、2月の情報セキュリティ月間にあわせ、13日(木曜日)に札幌市内で「情報セキュリティセミナー北海道 2014」を開催しました。
冒頭に主催者を代表して北海道総合通信局 杉浦局長から「サイバー攻撃の脅威からどう身を守るかが課題となっており、本セミナーで聞いて学んだことを情報セキュリティ対策にお役立ていただきたい」と挨拶がありました。

主催者代表挨拶
北海道総合通信局長 杉浦 誠
まず、基調講演では、内閣官房情報セキュリティセンターの谷脇副センター長から、政府の情報セキュリティ対策の取組が紹介され、ネット利用のリスクと啓発プログラムの話や、各省庁へのサイバー攻撃が日常的なものになっていることから日本だけではなくASEANと連携して対策を進めていくことが重要だと述べられました。
続いて各分野の専門家から講演が行われ、講演1では、日本スマートセキュリティ協会の吉田氏から、スマートフォンを業務で利用する際のセキュリティ対策についてお話がありました。端末からの業務データ漏洩を防止するための開発・運用管理ガイドを作成するにあたり、信頼性工学の考え方を出発点としたことを紹介するとともに、クラウド技術を使った端末自体に情報を記録しない方式を説明されました。また、実際にタブレットやスマートフォン、PCでの動作やウィルス感染時の挙動を実演されました。

基調講演
「我が国のサイバーセキュリティ戦略」
内閣官房情報セキュリティセンター
副センター長・内閣審議官
谷脇 康彦 氏
講演2では、北海道警察本部 高橋氏から、北海道警察のサイバー犯罪対策への取組のほか、道内におけるネットバンク不正送金事案とオンラインショップ詐欺事案の被害発生状況について数字を挙げてご紹介いただきました。犯罪の増加傾向を指摘するとともに、多くの方がネットを便利に使う中、犯罪者に狙われていることを意識した慎重な行動の重要性を呼びかけました。
講演3では、テレコムアイザックジャパン 西部氏から、普及が進む無線LANについて、暗号をかけることが最低限必要であり、多様な端末がある中、重要な端末は高いセキュリティを確保しつつ、ゲーム機等のそこまで必要のない端末はもう少し低いセキュリティでよいことなど、リスク許容度に応じて適切な設定を行うことが重要であることを紹介されました。
当日は雪模様の中、130名以上の方が参加され、長時間に及ぶセミナーを、熱心に聴講されました。
北海道総合通信局では、今後も情報セキュリティ意識向上のため、月間行事としてセミナーを開催する予定です。

講演1
「BYODは危険?スマートフォンからの情報漏洩。危ないポイントはここだ。」
一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会
クラウドグループリーダー
吉田 晋 氏
(株式会社コネクトワン代表取締役社長)
講演2
「ネットのリスクとサイバー犯罪」
北海道警察本部生活安全部
サイバー犯罪対策課
課長補佐 高橋 勇吉 氏
講演3
「無線LANの安心・安全利用に向けて」
一般財団法人日本データ通信協会
西部 喜康 氏
(テレコムアイザックジャパン)
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