総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 北海道総合通信局 > トピックス記事 > 「ICT街づくり推進会議 地域懇談会@北海道」を開催

「ICT街づくり推進会議 地域懇談会@北海道」を開催

平成26年8月14日up

  7月15日(火曜日)、北見市において「ICT街づくり推進会議 地域懇談会@北海道」が開催されました。

  総務省では、災害に強い街づくり、経済の活性化・雇用の創出等、地域が複合的に抱える諸課題の解決等を可能とする「ICTスマートタウン」の早期実現を図るため、最先端のICTを活用した新たな街づくりに関する「実証プロジェクト」を推進しており、北見市では「北見市G空間情報とICTの連携活用事業」を平成25年9月から平成26年3月まで実施しました。

  「地域懇談会」は実証プロジェクトの実施状況を把握するとともに、地方自治体や地域産業界を含むプロジェクト関係者との意見交換を通じ、その声を今後のICTスマートタウン推進方策へ反映するため、開催するものです。
  会場では懇談会に先立ち、実証プロジェクトで構築した様々なシステムのデモンストレーションを実施しました。
  GPS信号を受信し自車の位置を測定しながら道路を走行し、搭載センサーで路面状況を記録する「道路管理維持システム」の展示や患者の個人情報を共有する「北まるnet」と連携し、必要な情報を検索しながら、迅速な処置を行う消防救急隊による救急搬送の実演、さらに市民団体が認知症の行方不明者を捜索する際にタブレット端末等で捜索状況をリアルタイムに共有する「徘徊老人探索支援システム」による模擬探索実演等が行われました。

  懇談会では、北見市より本事業取組の内容、成果、明らかになった課題や今後の進め方、方向性等について報告がありました。

  北見市は以前から産官学の共同で「北見地域GPS・GIS研究会」によりG空間情報の利活用に向けた研究基盤があること、また、医療・福祉情報を共有する「北まるnet」や緊急情報・生活情報等を配信する「メール@きたみ」等既存システムの連携により、低コストで汎用性のあるシステムが構築できたことが紹介されました。特に「道路管理維持システム」の車両センサーは車種を選ばず設置が可能なので、道路の摩耗状態を事前に把握し道路管理に十分役立つことが実証された。今後、北見市では、「道路管理システム」から凹凸の少なく揺れの少ない道路情報を救急車に提供することや「北まるnet」に市民の医療カルテ、投薬や既往症の履歴情報等を登録し、適切な応急処置や搬送先の選択に役立てていきたいと紹介されました。

  櫻田 北見市長からは、「当市は全道一広く、香川県の8割程度の面積があり、この広さは災害情報の収集等でマイナスになる場合もあるが、ICTを活用した当該システムをさらに発展応用させていきたい」と抱負を述べていました。

  最後に意見交換の場では、「北見市の成功事例を他の地域にも横展開して欲しい」、「低コスト、省力化で長期間継続可能なシステム作りが重要」、「事業成功の鍵は、市町の情熱とリーダーシップ、それに市民参加が重要」等の意見が出されていました。

道路維持管理システム説明画像

道路管理維持システム
概要説明と車両展示
 

救急搬送の実演画像

「北まるnet」を活用した、消防救急隊による
救急搬送の実演
 

模擬探索実演画像

「徘徊老人探索支援システム」
による模擬探索実演
 

懇談会全体画像

懇談会の様子
 

ページトップへ戻る