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病院内で携帯電話を安心して使うために
− 電波の安全性に関する説明会 −

平成26年12月26日up

  総務省では、安全で安心できる電波利用環境を整備するため、人体や医療機器などに対する電波の影響に関する調査・研究や安全基準の策定、制度化に取り組むと共に、全国で周知啓発に取り組んでいます。
  この一環として北海道総合通信局は、12月4日(木曜日)、札幌第1合同庁舎講堂において、電波の安全性についての理解を深めていただくことを目的とした説明会を開催しました。

  はじめに、北海道総合通信局 電波監理部長  川浪 久則(かわなみ ひさのり)から「電波の安全性に関する総務省の取り組み」として、電波が健康や医療機器に与える影響、電波の安全基準や研究動向等、総務省における電波の安全性に関する取り組みを説明しました。

説明会会場画像
  次に首都大学東京 大学院理工学研究科  多氣 昌生(たき まさお)教授から「身の周りの電波とその安全性」と題して、電波の性質と作用や日本の安全基準(防護指針)は諸外国とほぼ同じであること、「エックス線やガンマ線も電磁波の仲間ではあるが、可視光線よりも周波数が低い、放送や通信に利用されている電波は、非電離放射線で生体に対する影響(DNAの破壊)がない。」などの説明がありました。

  最後に、この8月に改定された「医療機関内における携帯電話等の使用に関する指針」の策定に直接係わった埼玉医科大学 保健医療学部  加納 隆(かのう たかし)教授からは、「指針の改定は、第二世代の携帯電話サービスの終了に伴う携帯電話の電波出力の低下、医療機器の電磁的耐性が向上を考慮したもので、指針では、医療機関内において場所毎の使用ルールを制定する際の考え方等が示されており、携帯電話端末の使用可能な場所では、医用電気機器との離隔距離として、1m程度を目安とできる。」との説明がありました。

  今後、各医療機関において、あらたな指針等を参考にルールが定められることが期待されます。 参加者からは、極近距離に携帯電話を置くと医療用機器に影響ありと再認識できた。院内(特に透析室)での携帯電話の使用のルールについて検討していきたいとの感想がありました。
  毎年、説明会を開催しておりますが、今回は医療機関に特化した講演を企画したことから、多くの医療関係者の参加がありました。

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