平成29年3月8日(水曜日)、北海道総合通信局は、一般社団法人テレコムサービス協会北海道支部との共催により、サイバーセキュリティに関するフォーラムを開催しました。
当日は企業や自治体、一般の方など、定員を超える約150名の参加をいただきました。
フォーラムでは、若者に対するセキュリティ人材育成活動や地域に向けた情報セキュリティ啓発活動を積極的に取り組まれている「東京電機大学 教授 猪俣 敦夫(いのまた あつお)氏( 未来科学部 情報メディア学科)」の特別講演をはじめ、各方面で活躍されている4名の方から講演をいただきました。
講演では、IoTデバイスの増加で、それらに対するサイバー攻撃が急激に増加している現状を研究データや事例を基に紹介いただき、サイバー攻撃の基礎知識の解説と、企業、自治体、個人等、それぞれに必要な対策方法等について説明いただきました。
さらに、企業、教育機関等6つの団体に、サイバーセキュリティ関連機器やセキュリティ分野における人材育成の取組みに関する展示をしていただきました。
フォーラム終了後、聴講者からは、「IoT機器の普及と共に攻撃者も増加していることがよく理解でき、驚いた。」、「会社に持ち帰り検討したいことが多くあった。」等、大変有意義であったという感想をいただきました。
講演の様子
展示の様子
【特別講演】
東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科 教授 猪俣 敦夫(いのまた あつお)氏
地域別調査と分析結果から、北海道のIoTの情報セキュリティの特徴を紹介。また、産業システムとIoTに対して、
「脅威」をきちんと知ること及び情報共有の必要性を説明。
【講演1】
さくらインターネット株式会社 執行役員 技術本部副本部長 江草 陽太(えぐさ ようた)氏
管理者及びユーザーそれぞれに対し、情報セキュリティの概論から具体的な対策を紹介。
【講演2】
国立研究開発法人情報通信研究機構ネットワークセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室 研究員 中里 純二(なかざと じゅんじ)氏
研究所で行っているIoT機器からの攻撃の分析結果を基に、正しい管理方法と対策方法を紹介。
【講演3】
北海道警察 サイバーセキュリティ対策本部 企画分析班長 清川 敏幸(きよかわ としゆき)氏
身近なランサムウェアを実例動画を用いて紹介するなど、流行の手口や具体的な脅威を紹介。