はじめに、北海道大学特任教授 山本 強(やまもと つよし) 氏から、『IoTがもたらす第四次産業革命の波に乗れ、地方からのSociety 5.0化戦略』と題して講演をいただき、「IoTありきではなく、地方のメリットを生かしつつ課題を解決するには、IoT活用の検討が必要。」と、あくまでも課題解決のための“IoT導入”であるべきとアドバイスを受けました。
次に、室蘭市 ICT推進課長 丸田 之人(まるた ゆきと) 氏から、『データを活用した街づくり戦略について』と題して、施設予約・図書館情報を自治体で共有できる自治体クラウドやオープンデータの活用など室蘭市の取り組みを説明していただきました。
参加した方々は、室蘭市が提供するオープンデータを活用した市民サービスの内容に、熱心に耳を傾けていました。
北海道大学特任教授 山本氏
室蘭市ICT推進課長 丸田氏
総務省の地域IoT実装推進や「地域IoT官民ネット」の取り組み等について北海道総合通信局情報通信振興課長 中嶋 英明(なかしま ひであき)から概要を説明した後、情報通信関連事業者(ESRIジャパン株式会社、NECネッツエスアイ株式会社、株式会社NTTドコモ、株式会社エルムデータ、パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社、富士通株式会社)6社からテレワーク、防災、酪農等の分野での取得データの活用可能性に関わる具体的な事例紹介がありました。
北海道総合通信局情報通信振興課長 中嶋
テーマ 『IoT×ビッグデータ×AI×人で加速する社会変革に対応するためには?』
IoT×ビッグデータ×AI×人で加速する社会変革に対応するためのキーワードをパネリストが掲げ、それぞれ具体的にその意図を発表しました。
コーディネータの北海道大学特任教授 山本氏が「AIやビッグデータの分析でも、人が関わっていく部分は残る。都会と同様なことを地方がするのではなく、地方であることを生かして、地方の景色をIoTで変えよう。」と、全体を取りまとめ、パネルディスカッションは終了しました。
左から コーディネータ:北海道大学 山本氏、パネリスト:ESRIジャパン 梅宮氏、NECネッツエスアイ 星野氏、NTTドコモ 山本氏、エルムデータ 幅田氏、パナソニックシステムソリューションズジャパン 村尾氏、富士通 大曽根氏、室蘭市 丸田氏、北海道総合通信局情報通信部長 野尻
最後に、主催者である室蘭市長 青山 剛(あおやま たけし) 氏の「豊かで安心して暮らせる街づくりのため、市としてIoTの活用を引き続き検討していく。」との挨拶で、フォーラムを閉会しました。
北海道総合通信局は、今後も、『北海道IoT実装フォーラム』を道内各地域で開催し、北海道におけるIoT実装を推進していきます。