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IoT実装の横展開に向けて
− 「北海道IoT実装推進フォーラム@室蘭」を開催 −

平成29年11月10日up
  総務省では、あらゆる「モノ」と「モノ」がインターネットでつながるIoT(Internet of Things)実装の横展開を強力、かつ、迅速に推進するため、平成28年9月から「地域IoT実装推進タスクフォース」を開催し、同年12月には、同タスクフォースにおいて、「地域IoT実装推進ロードマップ」が取りまとめられました。
  また、IoT推進に意欲的な地方自治体、IoTビジネスの地域展開に熱心な民間企業、総務省等が連携し、地域におけるIoT実装を強力に推進するため「地域IoT官民ネット」が平成29年7月に設立されました。
  これらの動きを踏まえて、北海道総合通信局は、9月4日(月曜日)、室蘭市中小企業センターにおいて、室蘭市、北海道テレコム懇談会との共催により、「北海道IoT実装推進フォーラム@室蘭」を開催しました。当日は自治体や室蘭市内の企業などから、80名の方々の参加がありました。

【第1部】講演

  はじめに、北海道大学特任教授 山本 強(やまもと つよし) 氏から、『IoTがもたらす第四次産業革命の波に乗れ、地方からのSociety 5.0化戦略』と題して講演をいただき、「IoTありきではなく、地方のメリットを生かしつつ課題を解決するには、IoT活用の検討が必要。」と、あくまでも課題解決のための“IoT導入”であるべきとアドバイスを受けました。

  次に、室蘭市 ICT推進課長 丸田 之人(まるた ゆきと) 氏から、『データを活用した街づくり戦略について』と題して、施設予約・図書館情報を自治体で共有できる自治体クラウドやオープンデータの活用など室蘭市の取り組みを説明していただきました。
  参加した方々は、室蘭市が提供するオープンデータを活用した市民サービスの内容に、熱心に耳を傾けていました。

講演の様子1

北海道大学特任教授 山本氏

講演の様子2

室蘭市ICT推進課長 丸田氏

【第2部】ICT活用事例紹介

  総務省の地域IoT実装推進や「地域IoT官民ネット」の取り組み等について北海道総合通信局情報通信振興課長 中嶋 英明(なかしま ひであき)から概要を説明した後、情報通信関連事業者(ESRIジャパン株式会社、NECネッツエスアイ株式会社、株式会社NTTドコモ、株式会社エルムデータ、パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社、富士通株式会社)6社からテレワーク、防災、酪農等の分野での取得データの活用可能性に関わる具体的な事例紹介がありました。

講演の様子3

北海道総合通信局情報通信振興課長 中嶋

【第3部】パネルディスカッション

テーマ 『IoT×ビッグデータ×AI×人で加速する社会変革に対応するためには?』
  IoT×ビッグデータ×AI×人で加速する社会変革に対応するためのキーワードをパネリストが掲げ、それぞれ具体的にその意図を発表しました。
  コーディネータの北海道大学特任教授 山本氏が「AIやビッグデータの分析でも、人が関わっていく部分は残る。都会と同様なことを地方がするのではなく、地方であることを生かして、地方の景色をIoTで変えよう。」と、全体を取りまとめ、パネルディスカッションは終了しました。

講演の様子4

左から  コーディネータ:北海道大学 山本氏、パネリスト:ESRIジャパン 梅宮氏、NECネッツエスアイ 星野氏、NTTドコモ 山本氏、エルムデータ 幅田氏、パナソニックシステムソリューションズジャパン 村尾氏、富士通 大曽根氏、室蘭市 丸田氏、北海道総合通信局情報通信部長 野尻

  最後に、主催者である室蘭市長 青山 剛(あおやま たけし) 氏の「豊かで安心して暮らせる街づくりのため、市としてIoTの活用を引き続き検討していく。」との挨拶で、フォーラムを閉会しました。

  北海道総合通信局は、今後も、『北海道IoT実装フォーラム』を道内各地域で開催し、北海道におけるIoT実装を推進していきます。

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