中央非常通信協議会は、運営に功績のあった個人及び団体を毎年表彰しており、平成30年3月の第27回総会に合わせ、昨年10月に実施した非常通信訓練に参加した「余市町」および「余市郡漁業協同組合」を表彰しました。
今回の訓練は、積丹半島北東部で震度6強の地震が発生し、平時に使用している電話やインターネットなど既存の通信手段と災害時を想定して策定している非常通信ルートが使用困難になった場合を想定したもので、全国で初の自治体と連携した漁業無線システムを活用した「非常通信訓練」でした。
訓練の結果、漁業無線システムを利用した非常通信における有効性を確認することができ、多種多様な通信ルートの確保に寄与するとともに非常通信に関する認識の向上にも大いに役立てることができました。
北海道総合通信局では、今後も非常通信訓練やセミナーなどを開催し、非常時の通信手段の確保の重要性について、周知及び訓練等を行っていきます。
●3月26日余市町役場において、北海道地方通信協議会の会長である北海道総合通信局の藤本局長より、中央非常通信協議会の表彰状の伝達を行いました。
写真左は嶋(しま)余市町長、
右は遠藤(えんどう)余市漁業無線局長
中央は藤本(ふじもと)局長
非常通信協議会・・・昭和26年7月に電波法第74条に基づく非常通信の円滑な運用を図ることを目的に設立され、防災基本計画及び国民の保護に関する基本方針にも規定されています。
北海道でも「北海道地方通信協議会」(現会長 北海道総合通信局 局長 藤本 昌彦)が昭和32年8月に設立され、現在道内の311機関(官庁、全市町村、消防機関、放送、通信、交通などの事業者)が加入し活動を行っています。