北海道総合通信局(局長 野 潔(こうの きよし))は、北海道テレコム懇談会(会長 山本 強(やまもと つよし))との共催により、6月27日(木曜日)、札幌市で「電波有効利用促進セミナー2019」を開催しました。
総務省が実用を目指している「5G」は、「超高速通信」「多数接続通信」「超低遅延通信」が可能になるなど、「持続可能な地域社会の構築」を目指すSociety 5.0の実現に向け期待が高まっており、セミナーでは「5G」の最新情報のほか、小惑星探査機「はやぶさ2」を含めた宇宙科学における電波利用や無線システムを紹介しました。
当日は、企業や電気通信事業者など、約100名の参加がありました。
移動通信システムの進化とともに5Gの新しい特徴について詳しく説明し、「東京オリンピック・パラリンピック」が開催される2020年の商用サービス実現に向け、様々な研究開発や実証試験が行われているという紹介をしました。また、4月10日に行われたばかりの5G用周波数の割り当てについても情報提供し、さらに、人口に応じた都市部のサービスだけでなく、地方部への早期の展開促進を図るという考え方にも触れ、地方の課題とユースケースの紹介も行いました。 参加者からは、「産業への利活用について早期実現を期待する」、「5Gというものについて今後考える切っ掛けになった」等の声がありました。
はやぶさ2の打ち上げに始まり小惑星リュウグウへの1度目のタッチダウン、そして今後の地球帰還までのミッションの流れについて説明がありました。また、宇宙探査に不可欠なロケットや人工衛星などには、制御、距離の測定、観測データの情報収集などに無線技術が幅広く使われていることを、貴重な資料の数々を用いて紹介していただきました。科学者の宇宙探査への夢は尽きること無く、無線技術もさらに拡大していくという締めくくりに、参加者からは「一段と宇宙が身近になった」、「探査機のミッション完遂に期待する」等の声がありました。