北海道総合通信局は、令和3年7月12日(月曜日)、北海道地方非常通信協議会及び北海道テレコム懇談会との共催により、防災意識の向上と災害対策に役立てるため、オンライン配信にて「北海道の地震火山災害と情報伝達」について講演会を開催しました。 講師に、北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター 教授 青山 裕(あおやま ひろし)氏をお招きしました。
講演では、地震や火山災害の発生の背景に関して、火山災害と風水害や地震津波災害との特徴の比較、北海道周辺での主な地震・火山活動の状況、火山噴火の特徴や規模、噴火に関連する火山災害などの説明がありました。
次に、地震火山災害の軽減に向けた観測状況や防災計画などの情報伝達体制といった国や自治体の取り組みについて紹介された後、災害が発生した時の望ましい防災情報の伝達についてお話しされました。
「防災情報の伝達は一種の伝言ゲームのようなものとなるため、内容を正確にわかりやすく伝達することが重要であって、災害情報においてもPush型(防災無線など半強制的に情報を発信するもの)の情報伝達とPull型(インターネットなど能動的に情報を取得するもの)を上手に使い分けることが効果的である。」との説明がありました。
北海道総合通信局では、災害時において北海道や関係機関等と連携し地域の情報通信を確保するとともに、ICTを利用した住民への情報伝達手段の多重化・多様化に向けた取り組みを支援していきます。