北海道総合通信局は、令和3年12月21日(火曜日)、札幌市内において「電波利活用セミナー2021」を北海道テレコム懇談会との共催(後援:北海道)により開催しました。
本セミナーは、会場講演とオンラインによるハイブリッドにより実施し、併せて160名の参加がありました。
この電波利活用セミナーは、電波政策の動向や無線通信に係る最新の技術開発など、電波の利活用促進について広く周知を行うことを目的に例年開催しているものです。
今回は農業分野におけるローカル5Gの利活用をテーマに、総務省におけるローカル5G推進に向けた施策、ローカル5Gの活用によるスマート農業の社会実装に向けた最先端の取組、さらに北海道の農業政策におけるスマート農業の位置づけ等についてご講演を頂きました。
主催者挨拶:北海道総合通信局長
豊嶋 基暢(とよしま もとのぶ)
■基調講演:ローカル5Gの普及展開にむけて
総務省 大臣官房審議官(情報流通行政局担当)辺見 聡(へんみ さとし)
総務省におけるローカル5Gの普及展開に向けた取組として、ローカル5Gのネットワークが有する特徴や利用シナリオと免許制度について概説するとともに、総務省が令和2年度及び3年度において実施した課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証の紹介、及び官民連携による普及推進体制等について説明がありました。
総務省 大臣官房審議官
(情報流通行政局担当)
辺見 聡(へんみ さとし)
■特別講演:スマートアグリシティの実現に向けて ― ローカル5Gを活用したスマート農業 ―
北海道大学 大学院農学研究院 副研究院長・教授 野口 伸(のぐち のぼる)氏
スマート農業の現状として、データに基づいた農業、及びスマートフードチェーンに関する動向、ローカル5Gの活用によるスマート農業の社会実装に向けた岩見沢市及び浦臼町における産官学連携による取組のご紹介に続き、今後のスマートアグリシティに向けた展望として、農業DXにおけるネットワーク環境整備と人材育成の重要性についてご説明がありました。
北海道大学 大学院農学研究院
副研究院長・教授
野口 伸(のぐち のぼる)氏
【講演】北海道におけるスマート農業の推進について
北海道 農政部 技術支援担当局長 桑名 真人(くわな まひと)氏
北海道におけるスマート農業の推進に向けた「北海道スマート農業推進方針」に基づく取組として、地域の指導的人材育成、スマート農業技術を体感するための機会創出、及びスマート農業技術に関する情報発信についてご説明がありました。特にスマート農業技術に関する情報発信については「GNSSガイダンスシステム」及び「自動操舵システム」の導入(出荷)台数の具体的なデータについてもご紹介を頂きました。
北海道 農政部 技術支援担当局長
桑名 真人(くわな まひと)氏