北海道総合通信局は、「北海道の医療機関における電波利用推進協議会」との共催により、令和3年12月23日(木曜日)、札幌市内において「医療分野における電波の安全利用に関するセミナー」を開催しました。
医療機関において安心かつ安全に電波を利用するための環境整備に役立つよう、電波利用機器のトラブル事例や対応策、医療機関において電波を管理する体制整備等について、病院内における新たな電波利用機器の動向や総務省の取組と共に紹介を行い、会場及びwebで27名の参加がありました。また、オンデマンド配信による受講も取り扱い、62名の申込みがありました。
北海道総合通信局 電波監理部長 遠藤 鉄裕(えんどう てつひろ)
医療機関における電波利用の進展に伴うトラブル発生の背景や安心・安全な電波利用の推進に向けた総務省の取組について、参加者から事前に寄せられた質問への回答と併せて説明を行いました。
富士通Japan株式会社クロスインダストリービジネス本部 石田 皓平(いしだ こうへい)氏
多言語音声翻訳サービスについて、ハンズフリーで症状や病名の翻訳など医師と患者のコミュニケーションを支援する機能の説明及びデモンストレーションが行われました。
富士通Japan株式会社ヘルスケア第一ソリューションビジネス部 中谷 太翼(なかたに だいすけ)
患者さん向けサービスアプリについて、医療機関と患者さんのスマートフォンを連携して快適な通院生活をサポートする機能の説明及びデモンストレーションが行われました。
東京大学 医学部附属病院 講師 新 秀直(あたらし ひでなお)氏
医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」が策定された目的や、医用テレメーター、無線LAN及び携帯電話に係る優良・トラブル事例から見た課題・対策並びに医療機関における適正な電波環境の確保について、同手引きの改定も踏まえて解説が行われました。
なお、本セミナーの受講者には、「MDIC認定制度」、「認定ホスピタルエンジニア(CHE)」、「臨床ME専門認定士制度」の更新に必要なポイントや点数が付与されることとなっています。