「生成AI利活用セミナー in 北海道-新たな学びの可能性を創る-」を開催
北海道総合通信局は、令和7年1月17日(金曜日)、北海道テレコム懇談会との共催により、サッポロファクトリー「札幌 ユビキタス協創広場 U-cala」 にて、「生成AI利活用セミナー in 北海道-新たな学びの可能性を創る-」を開催しました。本セミナーでは、生成AIをより身近なものと捉え、安心安全に利活用してもらうことを目的として、教育関係の生成AIに関する先進的な取組をしている方々にご登壇いただきました。
田局長
主催者を代表して、北海道総合通信局長 田 義久から、生成AIを取り巻く状況について、生成AIの急速な進歩・普及により、生活をより便利にする一方で、偽・誤情報の拡散など、負の側面もあること、また、総務省が、昨年4月に「生成AIはじめの一歩」を公開したことを踏まえ、本セミナーが生成AIをより安心安全に利活用してもらう一助となることを期待しますと挨拶がありました。
■「教育領域におけるAWSおよび生成AIの活用」
アマゾンウェブサービスジャパン
合同会社 瀧澤 氏
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 執行役員
瀧澤 与一 氏
教育業界を取り巻く課題に対し、テスト問題の生成やテストの自動採点などにおいて生成AIを利活用することで、デジタル化を加速させる重要性をご講演いただきました。
生成AIがもたらすリスクと課題についても触れられ、特に信憑性のリスクにおいてハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成し、もっともらしく出力すること)を中心にご説明いただきました。
■「生成AIによるビジネス、学び、くらしの変革」
AWL株式会社 土田 氏
AWL株式会社 CHRO 兼 上席執行役員部長
土田 美那 氏
実際に生成AIで本セミナー主題歌や歌詞を作成いただき、ビジネス上や教育現場での利活用についてご講演いただきました。
また、AWLでの取組として、サツドラホールディングスと連携した防犯カメラ映像の分析事業についてもご紹介いただきました。
■「初等中等教育における生成AI活用事例」
株式会社内田洋行 志儀 氏
株式会社内田洋行 教育総合研究所研究開発部 部長
志儀 孝典 氏
リーディングDXスクール事業を中心に、文部科学省から公表された教育における生成AI利活用のガイドラインについてポイントをご講演いただきました。
また、教育現場において、実際に生成AIを利活用した具体例をもとに、業務の効率化について紹介いただきました。
■「本校における生成AIの活用について」
帯広柏葉高等学校 戸川 氏
帯広柏葉高等学校 山ア 氏
北海道帯広柏葉高等学校 教諭 戸川 貴之 氏
教諭 山ア 広平 氏
リーディングDXスクール指定校および生成AIパイロット校として、実際に生成AIをどのように利活用しているかご講演いただきました。
授業では、生徒、教師ともに一定のリテラシーを踏まえた上で、教師が使用したものを見せるのではなく、生徒が実際に生成AIを利活用する重要性を具体例をあげてお話いただきました。
■「学校教育における生成AIの利活用と必要性について」
木古内町教育委員会 藤澤 氏
木古内町教育委員会 教育長 藤澤 義博 氏
木古内町教育委員会にて実施されたAI教職員研修を踏まえ、教育現場において生成AIをどのように利活用すべきかご講演いただきました。
AI時代だからこそ、人間中心の教育理念を保ちながら未来の学びを想像する重要性についてお話いただきました。
■「高校生と共に考える生成AIとの付き合い方」
株式会社クレスコ 八巻 氏
市立旭丘高等学校 山内 氏
株式会社クレスコ プロジェクトマネージャー 八巻 正行 氏
市立札幌旭丘高等学校2年 山内 琉矢 氏
(高校生ICT Conference 2024 in札幌 代表)
高校生 ICT Conferenceについてご講演いただきました。
運営を担当された八巻氏から、全体の概要や運営側の所感として、生成AIのリスクを知ったうえで使いこなす必要性を述べていただきました。
実際に参加された山内氏からは、高校生 ICT Conferenceに参加した感想や、生成AIを教育現場で利活用する際の学生側としての率直な意見をお話いただきました。
北海道テレコム懇談会
山本会長
閉会挨拶では、北海道テレコム懇談会 山本 強会長から、本セミナーの各講演は、事業者、教育関係者、学生とレイヤーの異なる方の意見を聞く大変貴重な機会であると述べられました。
また、ダグラス・アダムスの法則を例に、よりよい社会を作り、次の世代を育ててほしいとの総括をしていただきました。
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