令和6年度第2回 北海道の医療機関における電波利用推進協議会を開催
「病院内への持ち込みWi-Fiルータの管理について」
座長の小笠原 克彦 氏(国立大学法人北海道大学 大学院保健科学研究院 教授)により議事が進められ、令和6年度活動状況報告として、ハンズオン支援(※)の実施やグッドプラクティス及びヒヤリハット事例等の報告がありました。
また、今回の協議会では、入院患者や来院者が病院内に持ち込むWi-Fiルータによる障害の現状や危惧される問題点を認識し、解決策を探るなど、活発な議論が展開されました。
来年度も、引き続きハンズオン支援(※)の実施、本省主催のオンライン説明会の紹介、グッドプラクティス・ヒヤリハットの事例収集等の活動に取り組んでいきます。
「災害時における医療分野の通信確保に関する講演会」
本会合終了後、近年自然災害が多発し、災害時の通信確保の重要性が高まっていることから、災害対応を想定した病院内・院外の連絡・通信手段の確保に関した講演会「災害時における医療分野の通信確保に関する講演会」を実施しました。
・「総務省の災害対応について」
講師 : 総務省 北海道総合通信局 防災対策推進室 室長 伊東 政志
伊東室長から、非常災害時において有効な通信手段である衛星インターネットや非地上系ネットワークについて、能登半島地震での実例を交えて説明がありました。
・「災害時を想定した病院内外の最適な連絡手段の構築」
講師 : 国立大学法人福井大学 医学部附属病院 医療情報部 准教授 山下 芳範 様
山下様からは、医療情報システムの保全やクラウド・sXGP・スターリンクを応用した情報ネットワークの構築について、また、能登半島地震・豪雨災害でスターリンクの活用を交えた対応と問題点、将来的な医療情報の発展性などについて、わかりやすく解説して頂きました。
講演会には150名の参加者があり、盛況のうちに終了しました。
当協議会では、来年度以降も医療分野で安心・安全に電波を利用することが可能な環境を 実現するために活動するとともに、関係者に必要な情報通信分野の情報提供を積極的に行ってまいります。
※ハンズオン支援
総務省が、電波利用に関し課題をお持ちの医療機関や臨床工学技士等を養成する教育機関、学会の会合などに、電波環境の測定やアドバイス、講演等を行う専門家を無償で派遣します。
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