地上デジタル放送は従来のアナログ放送の約5倍の高精細画像となります。
デジタルなので、そのまま録画をすると画質が劣化せずにきれいな画像のまま再生できます。このことから、デジタル放送番組の録画ではこれまでと違った仕組みが取り入れられています。
現在使用しているアナログ放送対応の録画機器やDVDレコーダーの場合は、通常の画質(標準画質)になりますが、録画できます。
ただし、DVDレコーダーとDVDディスクの両方がCPRM(記録媒体用著作権保護機能)に対応していなければ録画できません。
ハイビジョン録画機能をもつブルーレイディスクレコーダー、HD DVDレコーダー、ハードディスクレコーダーを使用すると、ハイビジョン画質のまま録画できます。
デジタル信号で録画すると、ダビングを繰り返しても画質・音質がほとんど劣化しないため、地上デジタル放送では不正なコピーから著作権を保護する仕組みが取り入れられました。それが、「コピーワンス(1回だけ録画可能)」なコピー制御信号です。「1回だけ録画可能」なデジタル放送を録画した場合は他のデジタル録画機器にダビングできません。(アナログ録画機器での録画やダビングはできます。)
ムーブ(移動)機能がついている録画機器を使用すれば、録画された番組を他のメディアに移動することはできます。ただし、元の記録メディアからは消去されます。
(例) ハードディスクに録画した番組をDVDに移動することはできますが、ハードディスクに録画されていた元の番組は消去されます。
地上・BSデジタル放送では、放送番組の不正コピーを防止し、著作権を保護するために、「1回だけ録画可能」(コピーワンス)のコピー制御信号を加え、さらにB-CAS(ビーキャス)カードを利用したコンテンツ権利保護の仕組みを2004年4月から導入しました。
地上デジタルテレビ放送を視聴するには、B-CASカードが必要になります。B-CASカードを挿入していないデジタル放送受信機では、デジタル放送が正しく受信できません。
注 : B-CASカードは、購入されたデジタルテレビ・デジタルチューナーに付いています。