衛星放送の概要

衛星放送とは

 衛星放送とは、人工衛星を使って行う放送で、視聴者が各自でアンテナ等の受信設備を設置して個別受信または集合住宅等の屋上にアンテナを設置して共同受信されることを目的としています。

 人工衛星は赤道上空36,000Kmの静止軌道を周回し、各放送事業者から発信された電波を受信し、日本国内に向けて放送しています。ですから山や建物などの影響がほとんどなくなるだけでなく、地上波放送が視聴しずらい地域でも視聴できるという特長があります。

 また、衛星放送にはBS放送とCS放送の2つの種類があります。

 

BS(Broadcasting Satellites)放送

 放送衛星を利用した放送で、一般的にBS放送と呼ばれています。BS放送は一般家庭で視聴されることを目的とした放送です。現在運用されている衛星は東経110度に打ち上げられた衛星が使用されています。BS放送は、アナログ放送とデジタル放送があり従来は両方の方式にて放送していましたが、BSアナログハイビジョン放送は2007年で、またBSアナログ放送は2011年7月24日で放送を終了し、現在は、全てBSデジタル放送に移行しました。

 

CS(Communication Satellites)放送

 通信衛星を利用した放送で、一般的にCS放送と呼ばれています。通信事業を目的とした通信衛星は1989年に放送法が改正となり、一般の家庭でも視聴することが可能となりました。通信事業者を対象としていたため、放送衛星に比べて電波の出力が小さく、BS放送より大きなアンテナを必要としていましたが、現在は小型のアンテナも開発されています。

衛星放送を受信するには

 衛星放送は、放送衛星から直接各家庭に電波が送られています。そのため、衛星放送を受信するには、通常のテレビの他に衛星放送受信専用のBSアンテナ、BSチューナーまたは、BSチューナー内蔵のテレビが必要です。地域によって電波に強弱があるため、BSアンテナはその地域に適したサイズを選択する必要があります。マンションや集合住宅などでは、屋上に共同のBSアンテナを設置すれば共聴ケーブルにより衛星放送を受信することができます。CS放送についてもBS放送と同様なCS放送の受信設備等が必要となります。

 また、衛星放送の一部は有料放送ですので、放送を行っている放送事業者と視聴したい番組等について受信契約をする必要があります。お近くの電気店等に申込書が用意されていますのでお尋ねください。

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