電磁障害対策の概要

パソコン、送電線、自動車、電灯、ネオンサイン、電気カミソリなど生活に関連する電気・電子機器からは人工的な電磁ノイズ(不要電波)が発生することがあります。これらの不要電波は場合によっては、テレビ・ラジオへの受信障害、コンピュータ画面の乱れ、携帯電話への雑音、医療機器への障害など思わぬところに悪影響を与えることがあります。

電磁ノイズの主な発生源

雷、飛行機、電車、自動車、送電線、工作機械、ネオンサイン、パソコン、ファクシミリ、携帯電話、掃除機、冷蔵庫、ドライヤー、電気カミソリなど 

電磁ノイズによる障害例

コンピュータ画面の乱れ、テレビ・ラジオの受信障害、オーディオからの変な音、医療機器への影響、携帯電話への雑音、緊急無線への影響など

電磁ノイズによる障害を未然に防ぐポイント

道路から機器を遠ざける、電気機器同士を離す、置き場所を変える、アースを正しくとる、コンセントの共用を避ける、テレビ、ラジオなどの向きを変える、電源や電話線、通信線にノイズフイルターを挿入するなど

よくある相談事例

Q1:国道沿いで、パソコンのスピーカーから、不法無線局(CB)等の音声が聞こえる。なんとかしてほしい。
A1:ノイズフィルターを取り付けることをお勧めします。
不法無線局の撲滅については、鋭意努力をしているところであります。
しかし、現在においても、不法無線局が存在していることは事実です。このような障害を取り除くには、障害電波の発射源を取り除くことが一番早い近道ですが、取り除くまでの間この障害が続くことになります。また、新たな障害源が発生する可能性も考えられます。そこで、雑音源が存在しても、障害が生じないように電子機器自らのイミュニティーを高めることが必要です。
パソコンを一般事務所やご家庭等でお使いになる場合の電源は、商用交流を使用するのが一般的です。この商用交流は、電柱等の架線等を通じて屋内に引き込まれているため、この電線がアンテナの役目をし、電灯線ラインから雑音が入感して、障害を引き起こす場合があります。このため、電源ラインやオーディオラインに、ノイズフィルターを取り付けて雑音の低減又は排除をすることができます。ノイズフィルターは、それぞれの特性に合ったものが発売されていますので、カタログ、取扱説明書等をよくご確認の上お使いになることをお勧めします。
ノイズフイルターの画像
ノイズフイルター画像1 ノイズフイルター画像2
Q2:コードレス電話に雑音が入って困っています。どうしたらよいのか。
A2:コードレス電話の親機及び子機を他の電気器具等から離してお使い下さい。
まず、自分の家の電気器具(テレビやパソコン等)から離してお使い頂くようお願いします。これでも、改善されない場合は、自分の家の中にある電気器具を全て停止(コンセントから抜けるものは抜く)させて、一つずつ電源を入れていくと、障害の発生原因を見つけることが出来る場合があります。原因は、蛍光灯や電子器具によるもの等いろいろなケースが考えられます。
Q3:AMラジオに雑音が入って困っています。どうしたらよいのか。
A3:感度のよい場所でお聞き頂くことと、他の電気器具から離して使用して下さい。
AMラジオは、電波が弱いところでは、「ザーッ」という雑音が発生します。このため、比較的感度のよい窓際等でお聞きいただくか、別にアンテナをお付け頂くことをお勧めします。
また、家庭内の電気器具(テレビやパソコン等)から離してお使い頂くようお願いします。
障害源を調べるためにラジオを乾電池等でお使い頂き、可能であれば、家の電源ブレーカーを全部落として、雑音の発生の有無を確認することにより、自分の家の中からの雑音なのか外からの雑音なのかを確認することが出来ます。
宅内の家電器具の電源を一つずつ入れていくことにより、どの電気器具からの雑音なのかを確認することが出来ます。
また、電車の線路際等では、雑音を低減することは出来ても、止めることが出来ない場合もあります。
Q4:テレビの画面がまっ黒になったり。ブロックノイズ(モザイク状になり停止する状態)になったりして見えなくなる。なんとかしてほしい。
A4:テレビへの障害については、こちら[ 受信障害のFAQ]を参照してください。

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