近畿総合通信局(局長:菱沼宏之)は、「スマートフォン時代に対応した青少年のインターネット利用に関する連絡会(スマホ連絡会(近畿)※)」とともに、2023年10月3日(火)、「今知っておきたいネットトラブル」をテーマに、青少年の安心・安全なインターネット利用に関するシンポジウムを開催し、オンライン145名、会場21名、計166名の方にご参加いただきました。
※スマホ連絡会(近畿)とは、「スマートフォン時代に対応した青少年のインターネット利用に関する連絡会」の略称。
青少年のインターネット・リテラシー向上に資する情報共有や啓発活動等を行うために、近畿2府4県の関係団体(自治体、警察、学校関係者、電気通信事業者、有識者)等で構成された広域的な連携組織(2012年12月設立)
開催に先立ち、近畿総合通信局の本橋情報通信部長から、「デジタル技術は、子どもたちが将来活躍できる機会を作る上で必須となるが、デジタル技術の良い面だけでなく、危うさについても正しく認識する必要があり、本シンポジウムが理解を深める一助になればと思う。」と挨拶しました。
インターネット利用の低年齢化やオンラインゲームにおけるボイスチャットを利用したトラブルの増加など、子どもとインターネットとの関わりが大きく変化している今、大人は想像力をもって子どもたちと向き合い、考えなければならないとお話いただきました。
非行の低年齢化をはじめとした京都の少年非行の現状やインターネット上における様々な違法行為について、自身の業務経験を交えながらご紹介いただきました。京都府警察では、青少年をはじめとした府民がサイバー犯罪等の当事者になることを防止するため、被害防止に関する情報発信やネットトラブルを疑似体験しながら、手口や対処法を学ぶことのできる講座の実施に取り組んでおり、子どもたちと話し合い、伝えることが大人の責任として大切であるとお話いただきました。
最後に、子どものインターネット利用におけるトラブルの現状と対応策について、講演者のお二人を中心に参加者の皆様からの質問への回答を交えながらディスカッションを行いました。ディスカッションを通して、オンラインゲームやインターネット依存傾向のある子どもたちのなかには、現実の世界に居場所がないと感じている場合があり、居心地の良い学校や安心できる家庭を提供することの重要性が強調されました。
近畿総合通信局では、今後も関係団体と連携し、青少年のインターネット・リテラシー向上に取り組んでまいります。