近畿総合通信局は、災害発生現場における各機関の連携強化を図り、必要な情報伝達手段の確保について考える契機となることを目的として、2024年10月8日(火)〜9日(水)の二日間にわたり、海上保安庁第八管区海上保安本部、京都府及び伊根町と合同で協同防災訓練を実施しました。
本訓練は大雨による土砂災害のため、京都府伊根町への陸路が寸断され孤立状態となり、さらに停電及び通信障害が発生したことを想定し訓練を行いました。
初日は、宮津海上保安署基地岸壁に係留している巡視艇「あまかぜ」に当局職員が災害用移動通信機器等の資機材を船舶に搬入し同町まで海路にて輸送した後に、町役場に設置された災害対策本部から搬入資機材を用いて、京都府を介した当局への災害対策用支援機器の貸与要請連絡を行いました。
通信機器積込み
通信機器積下ろし
伊根町への通信機器引渡し
情報伝達訓練模様
(京都府への災害対策用支援機器貸与要請)
二日目は、伊根中学校主催の屋外避難訓練実施後、中学生を対象とした電波教室を開催しました。電波の基本的な仕組みの説明を行った後、簡易無線機及び衛星携帯電話の実機を用いた通信を体験していただきました。
電波教室の様子
簡易無線機の操作体験の様子
近畿総合通信局は、風水害や南海トラフ巨大地震等の大規模災害に備え必要な情報を確実に伝達できるよう、関係機関との連携強化を図り防災減災の取組を進めてまいります。